東京電力福島第1原発事故から10年です。16万人以上が避難を余儀なくされ、地域社会に甚大な被害をもたらし、国内外に衝撃を与えました。日本世論調査会の調査(「東京」7日付)では、90%が再び原発の「深刻な事故が起きる可能
きょうの潮流
一本の綱を握り締める、いくつもの手。ふるさとの伝統行事「巨大ダルマ引き」を題材にとった壁画が福島・双葉町で描かれています。昨年、JR双葉駅前から始まった企画の一環です▼きっかけは同町の出身者と壁画制作会社「オーバーオー
ふるさと喪失の賠償を・・岩渕氏、国・東電の責任を追及 参院予算委
日本共産党の岩渕友議員は3月11日の参院予算委員会で、東京電力福島第1原発事故で被害者の「ふるさと」を奪った国と東電の責任を追及しました。さらに、不十分な損害賠償が被害者の生活困窮を深刻にしているとして、賠償基準の見直
核兵器も原発もなくせる・・福島・楢葉町 宝鏡寺で「非核の火」ともす式典
核兵器廃絶、原発ゼロをめざし、東京・上野で30年間ともし続けた「広島・長崎の火」を、原発事故被害を受けた福島県に「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマを結ぶ『非核の火』」として引き継ぎ、点火する式典が3月11日、同県楢
東日本大震災・福島原発事故10年・・生活取り戻したい
2万2000人以上の犠牲者を出した東日本大震災は3月11日、発生から10年を迎えました。津波で大きな被害を受けた岩手、宮城、福島各県の沿岸部では、犠牲者を追悼する人々の姿がありました。収束とは程遠い東京電力福島第1原発
主張 東日本大震災10年・・災害国の政治が問われ続ける
10年前の3月11日午後2時46分、東北沖を震源とするマグニチュード9・0の巨大地震が、岩手、宮城、福島の3県をはじめ東日本を襲いました。大津波は沿岸部に壊滅的な被害を与え、制御不能に陥った東京電力福島第1原発は過酷な
福島第1事故10年 原発 遠い廃炉・・“安全神話”の後始末続く
ちょうど10年前の2011年3月11日、東京電力福島第1原発は地震・津波に襲われました。3基の原子炉が同時に炉心溶融(メルトダウン)する重大事故を起こし、環境中に大量の放射性物質をまき散らしました。それから10年。いま
「原発は危険なだけ」全国の会の署名に反響
東日本大震災・原発事故から10年となる前日の3月10日、福島市で原発をなくす全国の会が呼びかけている原発ゼロ基本法の制定を求める署名行動に取り組みました。主催は、ふくしま復興共同センター。 カラー刷りの署名用紙も配り
対談 原発事故10年(4) 元中央大学教授(核燃料化学) 舘野淳さん 元日本大学准教授(放射線防護学) 野口邦和さん
舘野 廃棄物出して問題先送り 野口 矛盾したエネルギー計画 ―原子力政策の破たんもみえてきました。 舘野淳・元中央大学教授(核燃料化学) 展望のなさが如実なのは核燃料サイクルです。使用済み核燃料はたまる、プルトニウム
東日本大震災・原発事故10年 被災者は 原発は いま・・みやぎ県民センター 小川事務局長に聞く
住宅再建へ国は先頭に 東日本大震災から10年を迎え、被災者の住宅再建の現状と課題について、「東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター」の小川静治事務局長に聞きました。(中川亮) 宮城県では、東日本大震災により全壊
「さようなら原発1000万署名」 政府に提出
「さようなら原発1000万人アクション実行委員会」は5日、東京電力福島第1原発事故を契機に、2011年から取り組んでいる請願署名の第3次分43万2877人分を衆参両院議長と首相に提出しました。これまでの合計は881万1
東日本大震災・原発事故10年 運動の火 絶やさぬ・・原発問題住民運動全国連絡センター筆頭代表委員 伊東達也さん(79)
原発の危険訴え 電力企業・国家に立ち向かった半世紀 東京電力福島第1原発事故から10年。原発の建設当初からその危険性を訴えて来た人たちがいます。原発問題住民運動全国連絡センター筆頭代表委員の伊東達也さん(79)もその一
北海道寿都町 核のごみ問題・・「概要調査」前の住民投票条例可決 幸坂町議反対
原発から出る「核のごみ」(高レベル放射性廃棄物)受け入れの第1段階となる「文献調査」が始まった北海道寿都(すっつ)町の町議会は8日、第2段階の「概要調査」前に住民投票を行うと定めた住民投票条例を可決しました。 条例は
対談 原発事故10年(3) 元中央大学教授(核燃料化学) 舘野淳さん 元日本大学准教授(放射線防護学) 野口邦和さん
舘野 “先祖返り”する規制当局 野口 避難計画なく再稼働とは ―廃炉の展望もみえないなかで、原発再稼働が進んでいます。 野口邦和・元日本大学准教授(放射線防護学) 事故当時、安全に最高の責任をもっていた内閣府原子力安
原発事故と核兵器 一緒に考えよう・・21日オンラインで高校生平和集会
再稼働進めるのなぜ? 健康不安 人ごとでない 核廃棄物どう責任とる 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から10年。福島と全国をオンラインでつなぎ、原発事故と核兵器について学ぶ高校生平和集会が今月21日に開かれます。
東日本大震災・原発事故10年 分断越え連帯したい・・福島県の避難指示区域外避難者 鴨下全生さん(18)
2011年3月11日に起きた東日本大震災から10年。福島原発事故による避難者は、福島県の発表でも3万6000人以上といわれています。そんな中、避難指示区域外から東京に避難した鴨下全生(まつき)さん(18)は、今も原発事
きょうの潮流
時の為政者の司令塔といえる官邸。その前を、覚醒した市民が異議ありと声をあげる、たたかいの特別な場所に変えました▼出発点は、首都圏反原発連合(反原連)が2012年から始めた金曜官邸前抗議です。掛け声も旧来型のシュプレヒコ
福島原発現場検証求める・・東電刑事訴訟・控訴審 東京高裁に要請書
東京電力福島第1原発事故をめぐって東電の旧経営陣3人が強制起訴された刑事訴訟の控訴審に関連して、同訴訟の支援団、告訴団、弁護団は8日、東京高裁に現場検証などを求める要請書を提出しました。 要請書は、「この歴史的大事件
対談 原発事故10年(2)・・元中央大学教授(核燃料化学) 舘野淳さん 元日本大学准教授(放射線防護学) 野口邦和さん
野口 デブリ工法さえわからず 舘野 技術開発含め展望が必要 ―廃炉の道筋をどうみますか。 野口邦和・元日本大学准教授(放射線防護学) 政府や東京電力は、2041~51年に廃炉を終了すると言っています。しかし、これまで
原発事故・帰還困難区域 “放牧場”に春風・・福島・大熊町 被災牛を生かし環境を保全
「もーもーガーデン」 2011年3月、東京電力福島第1原発事故によって全町に避難指示が出された福島県大熊町。人がいなくなり、荒れ放題になった土地にできた「もーもーガーデン」は、すっきりした草地に。そのわけは…。(都光子