「ストップ川内(せんだい)原発!3・11鹿児島実行委員会」は27日、塩田康一知事宛てに、知事の公約に基づき、九州電力川内原発の20年延長運転について、県の専門委員会に原子力政策に批判的な専門家を委員に加えて、早急に議論を開始するよう申し入れました。
杉原洋事務局長ら8人が県原子力安全対策課、エネルギー政策課に申し入れ書を手渡しました。
川内原発は1号機が2024年7月、2号機が25年11月に運転開始から40年の法定運転期限を迎えます。九電の池辺和弘社長は先月、運転延長の可否を判断するための特別点検の実施を検討したいと表明しました。
塩田知事は、マニフェストで、県の原子力安全・避難計画等防災専門委員会に、原子力政策に批判的な学識経験者も委員に加えるとしていますが、昨年12月の改選期に委員の改選を行いませんでした。
申し入れでは、延長運転について検討すべき問題は多岐にわたることから、遅くとも九電の延長申請期限の2年前に当たる今年7月までには委員を改選し、早急に議論を開始するよう求めました。
参加者は同日、九電鹿児島支社を訪れ、池辺和弘社長宛てに、延長運転を断念し、すべての原発を廃炉にするよう申し入れました。
日本共産党の、たいら行雄県議も参加しました。
(「しんぶん赤旗」2021年5月29日より転載)