原子力規制委員会は9日、今月で運転開始から30年になる東北電力女川原発2号機(宮城県)の30年以降10年間の運転に必要な管理計画を認可しました。今年6月に60年超運転も可能な制度が施行され、その新制度に伴う認可です。
新制度では、原発の60年を超える運転を経済産業相が認可します。一方、事業者は運転開始30年以降、10年ごとに施設の劣化状況や保全策などをまとめた「長期施設管理計画」を策定し、規制委の認可が必要になりました。
女川2号機は1995年7月28日に運転開始。昨年10月、福島第1原発と同じ沸騰水型原発としては東日本大震災後初めて、再稼働しました。女川原発2号機は、強い地震の揺れをたびたび経験している被災原発です。審査では、揺れを受けた配管や建物への海水の影響などが検討されました。
(「しんぶん赤旗」2025年7月10日より転載)