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原発反対 だから共産党/再稼働狙う新潟・柏崎刈羽 住民と対話広がる

柏崎刈羽原発=6日、新潟県柏崎市・刈羽村

自公政権が原発推進にかじを切るなか、新潟県の柏崎刈羽原発では、世論無視の再稼働の動きが強まり、住民に不安や憤りが広がっています。柏崎市の日本共産党は住民とともに再稼働強行に反対し、宣伝や対話を広げています。公示後最初の日曜の6日、持田繁義柏崎市議は原発近くで住民の声を聞き、共産党の躍進を訴えました。(畑野孝明)

 柏崎市の原発近くの夕日が丘公園に登ると、手前に刈羽村にある5、6、7号機、その向こうに柏崎市にある1号機から4号機が見えます。すべて休止中ですが、東京電力は6月25日、先に7号機を再稼働させるとしていた方針を変え、6号機を優先して再稼働させると発表しています。

避難に不安

 同市宮川集落の元町会長の吉田隆介さんは「私は何としても柏崎刈羽原発を止めたい。参院選では原発反対の議員を増やしたい。共産党はがんばって国会へ行って、推進勢力を追及してほしい」と話します。吉田さんはずっと柏崎に住んでいます。「原発は後からやってきた。造ったときは絶対安全、大丈夫と言っていたが、福島第1原発事故が起こった。いま避難計画が問題になっているが、事故が起きれば、この辺りの住民の被ばくは避けられないと原子力規制委員も平然と言っている。なのに動かすのか」と憤ります。

 原発問題住民運動柏崎刈羽連絡会会長の高橋優一さんも、福島第1原発事故が自身の転機になったと言います。「私にとっての参院選は、何より原発問題。政府が原発推進に方向転換しても、まだ再稼働を許していないのは、住民の反対運動があるからだと思う。ずっと原発反対でがんばっている共産党の議席が増えることは再稼働をやめさせる力になると、周りにも話している」

 海岸沿いに住む女性は、再稼働の是非を問う県民投票を求める署名に協力。「県や市は住民のことを考えていない。世界最大規模の原発で事故が起こったらどうなるのか。いまやめさせないと」とビラを数枚受け取りました。別の女性後援会員は「福島第1原発事故の様子をテレビで見ていて怖くなった。原発を再稼働させても怖くないという人が怖い。私一人の力は小さいけど、集まれば大きな力になると思う」と共産党支持を広げる約束をしました。

 飲食業の女性は「そりゃあ原発は怖い。でもなくなって国からの補助金が減ったら、その分のお金をどうするのか。客は少ないし、景気をよくしてもらいたい」と複雑な心境を語ります。「私は再稼働反対。“もしかしたら”と考えると怖い。住民の多くはそう思っていると思う。でも近所には東電の寮がある。社員や関係者は、そう言えない」と語る人もいました。

「比例は」と

 共産党柏崎市委員会は公示日の3日、活動者会議を開きました。経験交流ではかつてなくハンドマイクや宣伝カーで宣伝し反応もよくなっていること、アンケート対話をすると話がかみ合うという経験も出されました。

 市委員長も務める持田市議は「私も活動地域はくまなく宣伝した。対話は県のニュースを使うと、全国共通の関心事と原発再稼働など県内のことも話せる。比例は共産党、選挙区は打越さく良さんと紹介されていて話しやすい」と言います。他党支持の人も、「比例は共産党いかがですか」と話すと、「うちは3票あるから、1票ならいいよ」と返ってくることもあり、担い手広げの資材としても活用しやすいと話します。

 「問題は、いい経験はあるけど、まだ全党員のものとなっていないこと。やればできるという見本はあるので、それを広げたい」と決意を語ります。

(「しんぶん赤旗」2025年7月8日より転載)