経済産業省は8月9日、原発を「重要なベースロード電源」などと位置づけ、原発活用を宣言した2014年の「エネルギー基本計画」の見直しに向けた議論を始める有識者で構成する審議会を開きました。委員からは、原発の新増設やリプレ
青森・六ケ所村 再処理施設・・共産党議員団が調査

日本共産党国会議員団は8月10日、青森県六ケ所村の日本原燃・再処理工場などの調査を行いました。高橋千鶴子、藤野保史の両衆院議員、辰巳孝太郎、岩渕友の両参院議員、諏訪益一県議らが参加しました。 政府は、「核燃料サイクル
『資本論』刊行150年に寄せて 不破哲三⑩・・マルクスの未来社会論(2)/輝かしい未来像−−−人類社会の「本史」

「必然性の国」と「自由の国」 未来社会論の本論は、『資本論』第三部の最後の篇で解明されています(新日本新書版⑬1434〜1435ページ)。たいへん、圧縮した表現になっていますが、その要旨は次の通りです。 マルクスはま
日本原燃 4原発廃棄物ドラム缶4300本・・放射能計測にミス
日本原燃は8月7日、原発から出る低レベル放射性廃棄物を受け入れる同社の埋設センター(青森県六ヶ所村)に運び込まれた廃棄物のうち、電力4社からのドラム缶約4300本について、搬出時の放射能計測が誤っていた可能性があると発
エネルギー基本計画審議会・・原発推進の委員並ぶ“きょう初会合”
エネルギー基本計画の見直しを議論する審議会「総合資源エネルギー調査会基本政策分科会」が8月9日に開かれます。市民団体などは、前回の策定に至る議論で民意が反映されにくい委員構成だったなどとして、可能な限り市民に参加の道を
『資本論』刊行150年に寄せて 不破哲三⑨・・マルクスの未来社会論(1)/未来社会論をめぐるレーニンの誤解をただす

次は、資本主義社会と交代する次の社会の問題です。マルクスは、『資本論』で、未来社会のどのような展望をしめしたのでしょうか。 未来社会論が百年以上も見落とされてきた マルクスが、未来社会を、「発達の場」である「自由な時
『資本論』刊行150年に寄せて 不破哲三⑧・・資本主義は人類史の過渡的一段階(3)/自由と民主主義の旗

民主主義の政治体制が可能に マルクスは、『資本論』にいたる最初の草稿のなかで、資本主義を奴隷制・農奴制などの以前の搾取制度とくらべて、個人の「人格的独立性」が承認されたところに質的な最大の違いがあることを強調しました。
『資本論』刊行150年に寄せて 不破哲三⑦・・資本主義は人類史の過渡的一段階(2)/「世界市場」の形成

ヨーロッパが世界の「片隅」になる マルクスが資本主義の歴史的功績としてしばしば強調するのは、この経済体制がはじめて世界市場をつくりだした、ということです。 『資本論』のずっと以前のことですが、たいへん印象的なマルクス
原発被害 避難者訴訟第3陣 原告団・弁護団を結成・・福島・いわき市でつどい

東京電力福島第1原発事故による原発被害避難者訴訟第3陣の原告団・弁護団結成のつどいが8月5日、福島県いわき市内で開かれました。 政府や東電を相手に、「あやまれ、つぐなえ、なくせ放射能公害」をスローガンに、被害の原状回
『資本論』刊行150年に寄せて 不破哲三⑥・・資本主義は人類史の過渡的一段階(1)/物質的生産力の高度な発展

マルクスの資本主義に対する見方は、批判一本やりではありませんでした。実際には、人間社会の歴史に占める資本主義時代の積極的な役割をマルクスほど深く理解した人物はいなかったと言っても、決して言い過ぎではないでしょう。 未来
『資本論』刊行150年に寄せて 不破哲三⑤・・現代に光るマルクスの資本主義批判(4)/搾取と支配が社会全域に

限度なしに拡大する社会の格差 「人民の消費力が減退し、労働者階級の窮乏と貧困とが増大しているのに、それと同時に上層階級における富の不断の蓄積と資本の不断の増大とが行われているということは、この国の社会状態のもっとも憂鬱
『資本論』刊行150年に寄せて 不破哲三④・・現代に光るマルクスの資本主義批判(3)/恐慌の“秘密”を解く

恐慌をめぐる理論問題とは? 資本主義社会の最大の経済的災害は、恐慌です。それは、1825年のイギリスの恐慌から始まって、200年近くたったいまでも、周期的に社会をゆるがし続けています。 なぜ、恐慌が起こり、いつまでも
『資本論』刊行150年に寄せて 不破哲三③・・現代に光るマルクスの資本主義批判(2)/結集して「社会的バリケード」を

労・資の抗争。二つの歴史的教訓 マルクスは、『資本論』第一部の「労働日」の章を書くために、イギリス資本主義の発足以来の、労働時間をめぐる労働者と資本家の階級的抗争の歴史を徹底的に研究しました。そして、そこから、21世紀
『資本論』刊行150年に寄せて 不破哲三②・・現代に光るマルクスの資本主義批判(1)/「祭が終わってから…」/原発問題と地球温暖化で問われるもの

経済を管理する「社会的理性」がない “資本主義社会では、「社会的理性」はいつも「祭りが終わってから」はたらく”(新日本新書版⑥497〜498ページ) これは、利潤第一主義を行動の原理とする資本主義社会が、経済を管理す
『資本論』刊行150年に寄せて①・・「資本主義」−−マルクスの命名が世界語になった/社会科学研究所所長 不破哲三

誕生して300年は無名のまま 私たちは自分たちが生きているこの社会を、「資本主義」という名前で呼んでいます。いったい、こういう呼び方は、いつ、誰がはじめたのか、ご存じでしょうか。 いまから150年前の1867年9月、
地下水位が一時急低下・・福島第1 汚染水漏れの恐れ
東京電力は8月3日、福島第1原発4号機の近くにある地下水くみ上げ用の井戸の水位が急低下し、原子炉建屋の地下に滞留する高濃度汚染水の水位より低くなったと発表しました。水位の逆転は、汚染水が外に漏れ出す恐れがある異常事態で
伊方・運転差し止め却下決定・・住民が即時抗告 高松高裁

四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転を差し止めるよう愛媛県内の住民が申し立てた仮処分で、住民側の10人が8月4日、申し立てを却下した松山地裁決定を不服として高松高裁に即時抗告しました。 愛媛県庁で開いた記者会
デブリ原子炉直下全域に・・廃炉の険しさ明らか/福島第1 3号機ロボット調査

カメラが見上げた先には、つらら状の塊。その下にあるはずの作業用の足場はなくなり、底には岩状の堆積物−−。東京電力福島第1原発3号機原子炉格納容器内部のロボット調査で、核燃料などが溶融して固まった「デブリ」とみられる物体
原発推進 安倍政権倒す・・反原連・官邸前抗議

首都圏反原発連合(反原連)は8月4日、首相官邸前抗議を行いました。安倍晋三政権は内閣改造を行いましたが、原発再稼働・輸出に突き進む姿勢は変わりません。参加者は「安倍政権は原発やめろ」「再稼働反対」とコールしました。
「核のゴミ」・・処分場の押し付けに道理なし
原発の使用済み燃料から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場について、政府は先月末、国土の約65%が「好ましい」とする「科学的特性マップ」を公表しました。今後、マップを活用した説明会を全国各地で行い、処分場立地に向けた調