東京電力は6月26日、福島第1原発の放射能汚染水対策として1~4号機周囲の地盤を凍らせる「凍土壁」(陸側遮氷壁、総延長約1500メートル)のうち、唯一計画的に未凍結としている山側1力所(約7メートル)を凍結する計画を原子力規制委員会に申請したことを明らかにしました。28日の規制委の検討会で議論される予定です。
建屋地下に滞留する高濃度の放射能汚染水が周囲に漏れ出さないように、地下水位を建屋内水位より高く維持することが凍土壁の最大の課題です。
東電は、凍土壁の全面運用により建屋周囲への地下水供給が全くなくなる状況を想定。この場合でも、降雨により水が供給されることや、建屋周囲の井戸からの地下水くみ上げを停止すれば、地下水位を維持できると見込んでいます。
(「しんぶん」赤旗2017年6月27日より転載)