東京電力福島第1原発で増え続ける放射能汚染水をめぐって、処理装置でも除去できない高濃度のトリチウム(3重水素)を含む汚染水の処理方法などについて東電は3月24日、放出手順や風評被害対策の素案を公表しました。 国の小委
【福井新聞】 身内に甘い体質深刻・・「共犯」の30年_関電金品受領/(7)「違法ではない」

「コンプライアンス(法令順守)上の問題はあるが違法ではない」。金沢国税局の税務調査を受けた関西電力の調査委員会は2018年9月、高浜町元助役の森山栄治氏(故人)からの約3億2千万円に上る金品受領とそれに絡む工事発注を「
【福井新聞】祝い名目、損害もなく・・「共犯」の30年_関電金品受領/(6)立件は「困難」

「塩浜は福井県ナンバー2の建設会社。なぜいつまでも元請けとして参画できないのか」。2011年9月12日、高浜町の元助役森山栄治氏(故人)らが関電幹部に迫った。だが、応対した豊松秀己原子力事業本部長(当時)ら2人は「でき
東日本大震災・福島原発事故9年・・教訓なき原子力政策/核・エネルギー問題情報センター事務局長 舘野淳さん

東京電力福島第1原発事故から9年。いまだ収束の道筋も見えないなか、政府は原発再稼働を進めています。「事故の教訓が原子力政策に生かされていない。このまま無責任体制が続けば“第二の福島事故”が起こるに違いない」と警鐘を鳴ら
【福井新聞】偽の札束で贈答偽装・・「共犯」の30年_関電金品受領/(5)返金に苦慮

「金品を贈るのをやめてほしい」「贈ってきても送り返す」。2015年4月、高浜町の建設会社「吉田開発」の役員に、関西電力の幹部がこう要請した。 当時、原子力事業本部の副事業本部長だった鈴木聡氏だ。高浜町の元助役森山栄治
【福井新聞】原発の健全性脅かす・・「共犯」の30年_関電金品受領/(4)思考停止

高浜町元助役の森山栄治氏(故人)から関西電力への圧力は、原発の安全な運営体制をも脅かしかねないほど執拗(しつよう)だった。 第三者委員会の報告書によると、高浜発電所長だった長谷泰行氏は2010年、翌年1月に控えた高浜
川内原発一時停止・・モラルなき原発推進をやめよ
九州電力の川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県)が、3月16日に運転停止しました。テロ対策施設の設置が間に合わず規制基準「不適合」となるためです。年内には、川内原発2号、関西電力の高浜原発3号、4号(福井県)もテロ対策
【福井新聞】県幹部呼び権威誇示・・「共犯」の30年_関電金品受領/(3)「人権研修」を主導

「福井県職員や関電の役職員を、出席者の面前で罵倒、叱責(しっせき)することもあった。森山氏への畏怖の念をもたらす一因となった」。関電の第三者委が調査報告書でこう記したのは、関電が毎年開いていた幹部対象の「人権研修」。主
原発事故9年 福島の漁業は・・福島大学准教授 林薫平さんに聞く(下)/積み上げたガラス細工

福島第1原発の敷地のタンクにためている「処理水」を薄めて海に流すとなると、きわめて大量の水を長期間、流し続けることになります。それが沿岸地域でどのような事態になるのか、想像した上での結論でしょうか。 風評対策をすると
原発事故から9年 課題は・・新潟県独自の検証総括委員会委員長 池内了さん/事故なかったことにする政策 いま僕の一番の怒りはそこに

東京電力福島第1原発事故から10年目に入ります。事故原因や原発の安全性について「三つの検証」をとりまとめる新潟県独自の総括委員会で委員長を務める池内了・名古屋大学名誉教授に、原発をめぐる課題などについて問題を聞きました
原発事故9年 福島の漁業は・・福島大学准教授 林薫平さんに聞く(中)/タンクに隔離が前提

ようやく本格操業に向けた一歩を踏み出した福島県の漁業。東京電力福島第1原発事故で出た汚染水を浄化した後、タンクにためられている処理水を薄めて海に流す案が取りざたされています。林薫平・福島大学准教授は「今の議論の仕方はお
原発マネー還流・関電 役員報酬補てん・・衆院委 笠井氏 隠ぺい批判 & 利権の追及は不可欠・・参院委 岩渕氏 報告書受け要求
原発マネー還流・関電 役員報酬補てん・・衆院委 笠井氏 隠ぺい批判 日本共産党の笠井亮議員は3月18日、衆院経済産業委員会で、関西電力役員らが福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)と関連企業から多額の金品を受け取っていた
【福井新聞】便宜供与組織ぐるみ 「共犯」の30年_関電金品受領/(2)誤った地元重視

高浜町元助役の森山栄治氏(故人)からの金品提供の対応は個人に任せた関西電力。一方、森山氏の関連業者への便宜供与は、社長や事業本部長が現場に指示を出すなど、組織ぐるみで対応した。 第三者委の報告書によると、森山氏は20
原発事故9年 福島の漁業は・・福島大学准教授 林薫平さんに聞く(上)/「本格操業」へ正念場

東京電力福島第1原発事故で1年強にわたり漁の全面自粛の苦汁をなめた福島県の漁業者は、地道な努力を重ね少しずつ漁獲量を増やしてきました。漁業の視点から原発汚染水問題をどうみるか―。福島県漁業協同組合連合会がつくる協議体に
原発事故 国と東電に岩渕議員・・被害者切り捨てるな/参院予算委
日本共産党の岩渕友議員は3月17日の参院予算委員会で、東京電力福島第1原発事故被害者への住宅の無償提供や損害賠償の打ち切りを許さず、国と東電に被害者の生活と生業(なりわい)の再建に最後まで責任を果たすよう求めました。
【福井新聞】「暗部」を握り影響力 金品渡し異常な関係に・・「共犯」の30年_関電金品受領/(1)発端

「彼は高浜原発3、4号機増設の貢献者であり、同時に闇の部分にも関与した。モンスターのような存在になってしまった」。3月14日、大阪市内で開かれた関西電力第三者委の記者会見。但木(ただき)敬一委員長は高浜町元助役の森山栄
関電に業務改善命令・・経産省 金品受領で体制見直し & 川内原発1号機停止・・このまま廃炉に

経済産業省は3月16日、関西電力幹部らに福井県高浜町の元助役(故人)から多額の金品が渡った原発マネー環流疑惑を受け、同社に対し電気事業法に基づく業務改善命令を出しました。ガバナンス(企業統治)やコンプライアンス(法令順
汚染水放出なら再起不能・・福島漁業危機感強く

東京電力福島第1原発事故後、風評被害を恐れ、漁獲量を抑えてきた福島県の漁業が転機を迎えています。県漁業協同組合連合会(県漁連)は低収入にあえぐ関係者の現状を打破するため、水揚げ拡大にかじを切る構えです。値崩れも警戒され
いわき市民訴訟口頭弁論 「重大な精神的苦痛」・・福島地裁支部 原告、原発被害訴え
東京電力福島第1原発事故被害の完全賠償を求める、いわき市民訴訟(伊東達也原告団長)の第40回口頭弁論が3月16日、福島地裁いわき支部(名島亨卓裁判長)で開かれ、高木竜輔・前いわき明星大学准教授と伊東達也原告団長が意見陳
原発ゼロ・自然エネへの転換を・・東日本大震災9年 原水協声明
原水爆禁止日本協議会(日本原水協)は3月11日、東日本大震災・東京電力福島第1原発事故から9年にあたって声明を発表し、福島に寄り添い、原発ゼロ、自然エネルギーへの転換を求めました。 いまも苦しむ被災者に心からのお見舞