2019年は、安倍晋三政権の原発推進の破綻が一層鮮明になった年でした。年初には、日立製作所がイギリスでの原発建設事業の凍結を決定し、日本の原発輸出計画は総崩れとなりました。新たな原発の再稼働はなく、関西電力の原発マネー
原発
原発追加安全対策費 5.4兆円 全国11社 本紙調査・・「コスト安い」 ますます破綻
原発の追加安全対策費が、膨らみ続けています。本紙が行った全国11社の原発事業者へのアンケートで、追加総額は約5兆4000億円になることが分かりました。既存の原発に対し新たな規制要求に対応を求める「バックフィット制度」に
原発ゼロ 来年も声あげ続ける・・反原連が首相官邸前抗議
首都圏反原発連合(反原連)は12月27日、今年最後となる366回目の首相官邸前抗議を行いました。身を切るような冷たい風が吹くなか、「安倍晋三は原発やめろ」「再稼働反対」のコールが首相官邸、国会周辺に響きました。 国会
双葉町避難指示 一部解除を決定・・福島・来年(2020年)3月
東京電力福島第1原 発が立地し、事故により唯一全町避難が続く福島県双葉町の避難指示が来年3月4日に一部解除されることが12月26日、政府と同町の協議で決まりました。同町での避難指示解除は初めて。今後、政府の原子力災害対
「女川再稼働」徹底検証を・・市民団体 県安全性検討会に要望
東日本大震災で被災した東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)2号機の再稼働が狙われる中、「女川原発の再稼働を許さない! みやぎアクション」や「原発問題住民運動宮城県連絡センター」など17の市民団体は12月26日、県独
放出放射性物質量過少報告問題・・紙・畠山氏が北電に抗議
原因徹底究明・廃炉見据え決断せよ 北海道泊村の泊原発再稼働に執念を燃やす北海道電力が、大気中に放出した放射性物質量を試運転の1988年10月から31年間も過少報告していた―。日本共産党の紙智子参院議員と畠山和也前衆院議
※除染進むも… 日常と非日常、混在・・ルポ福島第1原発の今(下)
日本記者クラブ取材団の一員として入った東京電力福島第1原発(1F=イチエフ)の廃炉現場。事故から8年9カ月がたち、広大な敷地の96%は軽装で過ごすことができ、巨大な工事現場という印象を持った。しかし、原子炉の近くでは全
※巨大タンク群 処理水どこへ行く・・ルポ福島第1原発の今(上)
東日本大震災で過酷事故を起こし、廃炉作業が進む東京電力福島第1原発に、日本記者クラブ取材団の一員として(2019年)12月上旬に入った。最も取材団の関心を集めたのが円柱形の巨大タンク群だ。中には汚染水から大半の放射性物
韓国 原発廃炉2基目・・月城1号機 原子力委が決定
韓国原子力安全委員会は12月24日、南東部・慶州にある月城原発1号機の廃炉を決定しました。古里原発1号機(釜山市)に次いで2基目となります。 月城原発1号機は国内で2番目に古く、1983年に商業運転を開始。設計寿命は
関電疑惑 経産省「独自調査せず」・・野党ヒアリングで繰り返す
関西電力幹部らが福井県高浜町の元助役(故人)から少なくとも3億円相当の金品を受け取っていた「原発マネー還流疑惑」について、野党合同ヒアリングが12月24日、国会内で行われました。経済産業省に独自調査を求める野党側に対し
福島に生きる シイタケ栽培農家 大橋清美さん(73)・・山の環境戻るまで
福島県伊達市霊山(りょうぜん)町でシイタケなどを栽培する大橋清美さん(73)は「いまだに『(キノコは)食えるのか』と言われる。風評ではなく実害です」と言います。 ■原発訴訟の原告 野生のキノコは現在もすべて出荷規制が
木材腐朽把握できず・・原子力機構 規制委に報告
日本原子力研究開発機構は12月22日までに、台風15号の強風で茨城県大洗町の大洗研究所内の材料試験炉の2次冷却塔が倒壊した問題について、これまで行ってきた点検では、倒壊の原因と推定された、木材の筋かいの腐朽を把握できな
スイス初の原発閉鎖・・福島事故受け新設中止
今後15年で国内すべて廃炉へ 【ベルリン=伊藤寿庸】スイスのベルン近郊にあるミューレベルク原発が20日、閉鎖されました。同国で原発が閉鎖されるのは初めて。スイスでは2011年の福島第1原発事故を受け、原発の新設をやめ、
福島原発避難 医療・介護減免見直しに怒り・・被災者の「命綱」切るのか
生活保護受給者が2倍に 安倍晋三首相が議長の復興推進会議は、東日本大震災の「復興の基本方針(案)」(19日公表)で、東京電力福島第1原発事故の避難指示区域などに居住していた住民に対する医療・介護保険の保険料と窓口負担の
福島原発 「命絶つ人いまだ」・・かながわ訴訟 控訴審初弁論
東京電力福島第1原発事故で福島県から神奈川県に避難した住民らが国と東電に損害賠償を求めた「福島原発かながわ訴訟」の控訴審第1回口頭弁論が12月20日、東京高裁(白井哲裁判長)で開かれました。原告側は村田弘団長と代理人の
独立調査委の設置を・・原自連 「原発事故風化させない」 & 反原連 関電疑惑究明を
独立調査委の設置を・・原自連 「原発事故風化させない」 原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟(原自連、会長・吉原毅城南信用金庫顧問)は20日、原発問題に関する独立調査委員会の設置などを求める要請行動を始めるとして東京都内で
茨城・大洗 冷却塔倒壊原因は腐朽・・原子力機構 台風に耐えられず
日本原子力研究開発機構は12月18日までに、台風15号の強風で茨城県大洗町の大洗研究所内の材料試験炉の2次冷却塔が倒壊した原因について、冷却塔の強度を保つ木材の筋かいの腐朽で強風に耐えられなかったとする報告をまとめまし
国免責の不当判決・・山形地裁 原発避難 被害を無視
賠償 5原告のみ44万円 東京電力福島第1原発事故で福島県から山形県に避難した住民ら201世帯734人が平穏に生活する権利を侵害されたなどとして国と東電に対し計約80億7400万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が12月1
福井・高浜町議会 真相究明請願を採択・・元助役関電疑惑 共産党賛成討論
福井県高浜町議会(定数14)は12月17日、本会議を開き、関西電力幹部らが同町の森山栄治元助役(故人)から3・2億円の金品を受け取っていた問題の真相究明を求める請願を賛成多数で採択しました。紹介議員の渡辺孝議員(日本共
関電疑惑 年内報告困難・・第三者委「奥深い問題」
関電本社で会見 関西電力幹部らに福井県高浜町の元助役が多額の金品を提供していた「原発マネー還流疑惑」で、同社が設置した社外弁護士でつくる第三者委員会が12月15日、大阪市の関電本社で会見しました。委員長を務める元検事総