
日本共産党の白川よう子参院比例候補は20日、佐賀県玄海町を訪れ、玄海原発の現地調査を行いました。福島第1原発で作業員の経験がある黒木初(はじめ)唐津市議、井上祐輔北部地区委員長が同行し、概要を説明。玄海町で長年、原発反対運動に取り組んできた元住職の仲秋喜道さん(95)ら住民と懇談しました。
玄海町が核のごみ(高レベル放射性廃棄物)の最終処分場選定に向けた「文献調査」を受け入れたことに対し、日本共産党玄海支部と後援会、「玄海町核のゴミを考える会」は原子力発電環境整備機構(NUMO)への要望書を提出。町民説明会の参加者枠を広げること、隣接自治体への説明などを求めましたが、NUMO側は拒否しています。
黒木氏は5月に3号機で作業員の内部被ばくが発覚した状況などを説明。白川氏は「労働者の被ばくなしに成り立たない原発はなくすべきだ。能登半島地震のように大災害が起き土砂崩れで避難経路が断たれたら逃げられない」と危機感を表明し、原発ゼロの闘いを広げる決意を述べました。
住民との懇談では、山口祥義知事が福島第1原発事故後の汚染土を受け入れる検討を示したことが話題になり「核のごみの問題もそうだが住民に知らせないままOKするのは許せない」などの声が上がりました。
(「しんぶん赤旗」2025年6月21日より転載)