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青森の日本原燃再処理工場・・核燃料サイクル施設立地反対連絡会議事務局長 谷崎嘉治氏コメント

合格も稼働も「NO!」

 原子力規制委員会が13日に日本原燃再処理工場(青森県六ケ所村)の安全審査で事実上の合格証となる「審査書案」を了承したことに対して、核燃料サイクル施設立地反対連絡会議の谷崎嘉治事務局長は次のような談話を寄せました。

 『燃やせば燃やすほど燃料が増殖する』と宣伝した核燃サイクルの要である、夢の高速増殖炉「もんじゅ」は、1兆円をはるかに超える浪費を重ねた揚げ句、2016年12月、正式に廃炉となりました。この時点で核燃料サイクル路線は破綻したのです。

 ところが、安倍政権は、唐突に『増殖』を外した「高速炉開発会議」(16年10月)なるものを開催し、「高速炉開発方針」を決定しました。サイクルせず、実現も不可能な「高速炉サイクル」という偽りの冠を付けてごまかすためです。

 青森県にはすでに、仏・英から、高レベル放射性廃棄物ガラス固化体が、六ケ所貯蔵管理センターに1830本搬入されており、再処理工場を稼働させれば、本県で高レベル放射性廃棄物をさらに生み出すことになります。

 最終処分事業も不可能で、こんなでたらめな核燃サイクル「方針」には惑わされず、きっぱりと再処理施設の合格も、稼働にも「NO!」を突きつけましょう。

(「しんぶん赤旗」2020年5月15日より転載)