きょうの潮流

 東日本大震災の津波と原発事故で大きな被害を受けた福島県浪江町(なみえまち)の請戸(うけど)漁港の魚市場が再開されました。約9年ぶりに競りが行われ、漁師や仲買人の威勢のいい声が響いたといいます▼東京電力福島第1原発から漁

きょうの潮流

 自宅近くの公園に、武蔵野の自然林を生かした散策路があります。春風にゆれる若葉の間を舞う鳥たち。足元には赤紫のゲンゲの花が咲いています。身を置けば、すがすがしさとともに生きる力がわいてきます▼国土のおよそ7割が木々に覆わ

原発事故と海の幸

 東京電力・福島第1原発事故で打撃を受けた福島の漁業。漁獲量を少しずつ増やしながら、失った販路の回復にむけた活動に取り組むなど、復興への地道な努力を重ねています。スーパーや生協なども、福島のおいしい魚を消費者に届けようと

東電が青森・東通村に2億円・・企業版ふるさと納税活用 “原発立地自治体との癒着生む”

 東京電力ホールディングスは、今年も東通(ひがしどおり)原発を建設中の青森県東通村に企業版ふるさと納税を活用して約2億円の寄付を表明しています。企業版ふるさと納税は最大で寄付額の一部が控除される仕組みで、企業と立地自治体

リレーエッセー 福島の子どもたちは今(5)・・福島県民間教育研究団体協議会事務局長 遠藤慎一

未来守り発達を保障  福島では、いまだ県民が県内だけでなく県外においてもさまざまな思いを持って暮らしています。  東京電力福島第1原発事故の直後に、チェルノブイリ法(注)のような法律が速やかに制定されていれば、多くの県民

きょうの潮流

 文芸誌『群像』4月号の特集「震災後の世界9」は、東日本大震災から9年たった今、私たちは何を心に刻み、何をなすべきかを考えさせます▼福島県郡山市出身の作家・古川日出男氏は「福島のちいさな森」と題し、シイタケ生産業者の家に