福井県美浜町の美浜原発3号機で蒸気噴出死傷事故を起こした関西電力は十三日、同県の要請を受け、類似の二次系配管などの点検を行うため、稼働中の八基の原発を順次運転停止すると発表しました。 同社は、電力需要を賄うためとして、八
美浜3号事故
関電美浜原発の配管点検・・旧通産省が「妥当」評価、2005年5月の関電報告をうのみ
福井県美浜町の関西電力美浜原発3号機の蒸気噴出死傷事故で、破損した二次系配管について関電が四年前、「合理的な点検基準を策定し運用している」として、運転管理は適切とする報告書をまとめていたことが分かりました。当時の通産省も
美浜原発事故 検査漏れ生んだ無責任体制・・根本に規制機関の不在‥‥■政府は電力会社まかせ■電力会社はメーカー丸投げ■メーカーは責任負わず
破裂した配管は、原発(加圧水型軽水炉)の二次冷却系といわれる主要配管です。直径が五十六センチもありながら、肉厚はもともと一〇ミリしかありません。この肉厚がわずか一・四ミリまですり減っていました。 ■国の基準なし この配管
プルサーマル凍結へ・・福井県知事、「安全問題解決が先」と保留を要求
福井県の西川一誠知事は十二日、関西電力が二○○七年度に実施予定のプルサーマル計画について、「(原発の)安全という大前提があるのだから、安全の問題が解決されてから議論が始まる」と述べ、死傷者を出した美浜原発事故を受け、一時
稼働中のタービン建屋立ち入り、「労働安全の観点から(対策を)検討してほしい」・・原子力安全委員長が保安院に要望
十二日に開かれた原子力安全委員会で松浦祥次郎委員長は、美浜原発3号機事故当時、タービン建屋に約二百人の作業員がいたことについて触れ、「労働安全の観点から(対策を)検討してほしい」と経済産業省原子力安全・保安院に要望しまし
関電社長に「夫返せ!」・・葬儀で犠牲者の遺族詰め寄る
関西電力美浜原発の事故で亡くなった木内計測社員の井石智樹さん(三〇)の葬儀が十二日、福井県小浜市の葬儀場で行われ、遺族・友人・同僚ら巨人余が最後の別れを惜しみました。葬儀には関電の藤洋作社長も訪れました。 兄、貴樹さん(
福井県警、月内にも強制捜査に乗り出す方針
関西電力美浜原子力発電所3号機(福井県美浜町)の蒸気噴出事故で、県警敦賀署捜査本部は十二日までに、破損した配管が検査対象リストから漏れ、点検が行われていなかったことを重視し、月内にも業務上過失致死傷容疑で強制捜査に乗り出
美浜原発事故 知事が原発止めて、点検要求・・党福井委と嶺南地区委の申し入れで明らかに
四人の死者を出した関西電力・美浜原発3号機事故で、日本共産党福井県委員会と同嶺南地区委員会は十二日、県に原因究明と再発防止など八項目を申し入れました。佐藤正雄党県副委員長(県議)ら八人は、運転中の原発建屋に多くの労働者を
火力発電所も配管点検へ・・保安院が指示
福井県美浜町の関西電力美浜原発3号機の蒸気噴出死傷事故を受け、経済産業省原子力安全・保安院は十一日、全国の電力会社などに対して、火力発電所の配管についても点検を指示することを決めました。 3号機の事故では、破損した配管が
関電立ち入り検査へ・・保安員「延性割れ」の見方。蒸気漏れ800トン
関西電力美浜原発3号機の蒸気噴出死傷事故で、経済産業省原子力安全・保安院は十日、損傷した二次系配管個所について、大きな圧力が掛かって引き伸ばされ、限界を超えて破損する「延性割れ」との見方を示しました。さらに原因調査を進め
美浜原発死亡事故 運転中の建屋に多数の人いれるな・・共産党が緊急要請経産相と原子力安全・保安院に申し入れ
四人が死亡した関西電力・美浜原発3号機事故で、日本共産党福井県委員会は十一日、中川昭一経済産業相と原子力安全・保安院に徹底究明と再発防止などを緊急に申し入れました。十日に事故現場を調査した吉井英勝衆院議員、木島日出夫前衆
美浜原発事故 犠牲者の葬儀・・「なぜ‥」、「こんな事故は、息子を最後にして」‥詰め寄る遺族
「このやけどした顔をみてやってくれ」「こんな事故は、息子を最後にしてほしい」。関西電力美浜原発の蒸気噴出事故で死亡した木内計測の社員の通夜や葬儀では、遺族や同僚らの悲痛な叫びがあがりました。 「関電はもっとしっかり点検す
関電 配管点検1年4カ月放置・・摩耗の可能性、昨年4月に関電に検査会社が指摘
四人が死亡、七人が重軽傷を負った関西電力美浜原発3号機の事故で、保守点検を請け負った検査会社「日本アーム」(大阪市北区)は十日、事故を起こした配管破損個所について、昨年四月の段階で関電に対し、点検を提案していたことを明ら
美浜原発事 検査日程の短縮と関係追求。事故時、建屋に作業員200人も、安全おろそかに・・共産党 国会議員団が現地調査
四人の命を奪った関西電力美浜原発3号機(加圧型軽水炉、八十二万六千キロワット)の配管破裂事故をめぐり、日本共産党国会議員団は十日、同原発のある福井県美浜町で現地調査を行いました。調査には、吉井英勝、塩川鉄也両衆院議員、木
「なんでこんなことに」遺族ら号泣
福井県美浜町の原発事故で死亡した「木内計測」の男性社員四人は、敦賀市の市立敦賀病院に運ばれた時、既に恩絶えていました。「ちくしょう。なんでこんなことに」。九日夜、同病院に駆け付けた遺族は、変わり果てた肉親の姿に号泣しまし
原発総点検と安全対策を・・日本共産党が各地の電力会社、自治体に要請
各地の日本共産党は十日、関西電力美浜原発3号機の事故を踏まえて、原発の総点検と安全対策の申し入れを電力会社や関係自治体に行いました。 党愛知県委員会の八田ひろ子前参院議員、瀬古由起子前衆院議員、堀一前県議は十日、名古屋市
美浜原発死亡事故 「絶対安全」崩れた。つのる不安、怒り、不信…“放射能漏れていたら…”
四人の死者を出した福井県美浜町の関西電力美浜原発の事故から一夜明けた十日、地元の人たちは「大変な事故が起きたねえ」とことばを交わしながら、「放射能でも漏れていたら…」と事故の衝撃を語り、関西電力への不信をのぞかせていまし
初期の原発早く廃炉に・・舘野淳・中央大学教授の話
美浜原発3号機は、七六年に運転を開始した、日本では初期の原発です。初期の原発は、米国のメーカーから導入した事故が多発する欠陥品でした。私は、こういう原発は早く廃炉にすべきだとかねてから主張してきました。 壊れた配管が、運
配管の厚み、設計値10ミリが1.4ミリまでに減肉・・材質や構造に問題か
福井県美浜町の関西電力美浜原子力発電所3号機で四人が死亡、七人が重軽傷を負うなどした蒸気噴出事故で、経済産業省原子力安全・保安院は十日、高圧の熱水が通る主配管が材質や構造上の問題などから金属の厚さ(肉厚)が薄くなり、破れ
問われる延命策、検査体制・・危険高める老朽化原発
十一人の死傷者を出した美浜原発3号機事故。直径五十六センチもある主要な配管が破裂するという重大事故です。破裂個所の配管は運転開始から二十八年間一度も検査が行われていませんでした。昨年十一月に協力会社から摩耗の可能性を指摘