四人の死者を出した関西電力・美浜原発3号機事故で、日本共産党福井県委員会と同嶺南地区委員会は十二日、県に原因究明と再発防止など八項目を申し入れました。佐藤正雄党県副委員長(県議)ら八人は、運転中の原発建屋に多くの労働者を入れることをやめさせ、また報告されている十一人以外に負傷者はいないのか、関電にすべての情報を公開させるよう強く求めました。
応対した旭信昭県民生活部長は、知事が同日関電社長に県民を代表して強い憤りを伝え、徹底究明のため必要なら運転を止めてでも点検するよう求めたことを明らかにしました。
佐藤氏らは福井労働局にも労働者の安全を守る観点から同様の趣旨で四項目を申し入れ。木下麻子安全衛生課長は「定期検査」準備として多数の労働者が運転中の建屋に入っていた問題で「労働安全衛生の観点から指導・改善を求め、必要があれば行政指導をおこなう」と答えました。
この申し入れには他に、宇野邦弘党国会議員団福井県事務所長、上原修一敦賀市議、藤本俊夫三方町議、西村きみこ福井市議、渡辺三郎原発問題住民運動全国連絡センター代表員、山本雅彦原発の安全性を求める嶺南連絡会幹事が参加しました。