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関電 配管点検1年4カ月放置・・摩耗の可能性、昨年4月に関電に検査会社が指摘

四人が死亡、七人が重軽傷を負った関西電力美浜原発3号機の事故で、保守点検を請け負った検査会社「日本アーム」(大阪市北区)は十日、事故を起こした配管破損個所について、昨年四月の段階で関電に対し、点検を提案していたことを明らかにしました。関西電力は検査をせずに運転を続けていました。また、関電は同年十一月に、日本アームから提案を受けたとしており、指摘時期をめぐって約半年間の食い違いが出ています。

日本アームによると、同社は昨年四月、定期検査の中で、今回の破損個所を含めた配管の未点検個所のリストを、優先順位をつけて関電に提出。同年十一月に問題個所について点検することを決定し、今月十四日から実施の予定でした。

同社は、美浜原発に六人から八人の現地スタッフを常駐。指摘後の昨年四月から十一月までの間、関電と点検計画について協議を続けており、双方とも未点検個所の存在を把握していたとしています。

関電によると、一九八六年に米国の原発で給水管の肉厚が薄くなり、圧力に耐えられず蒸気が漏れて作業員が死傷する事故が起きたのを受け、八九年からは保有原発の同種配管を点検対象にしました。事故を起こした二次系配管についての管理指針は九〇年に作られたといいます。

関電は、昨年十一月に、日本アームから問題の個所に摩耗の可能性があること、検査の必要性があることの指摘を受けたといいます。

しかし関電はすぐに検査することをせずに、今月十四日から予定されていた定期検査で点検することにしていました。

また、関西電力広報室によると、日本アームから指摘を受けたときに、そのことを経済産業省に報告しましたが、経済産業省からは、何の指示もなかったといいます。これについて経済産業省では、報告を受けていないとしています。

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