福井県美浜町の美浜原発3号機で蒸気噴出死傷事故を起こした関西電力は十三日、同県の要請を受け、類似の二次系配管などの点検を行うため、稼働中の八基の原発を順次運転停止すると発表しました。
同社は、電力需要を賄うためとして、八原発を三つにグループ分け。十三日中には、美浜2号機のほか、大飯原発4号機(同県大飯町〉、高浜原発2合機(同県高浜町)の運転を止めて発電停止します。
点検の対象は、破損事故が起きたのと同じ二次系配管などで、水流の乱れが生じやすいとされる配管の流量測定装置(オリフィス)下流を重点に、配管金属が摩耗で薄くなっていないか、減肉測定も実施するとしています。
関西電力は十一基の原発を所有していますが、事故を起こした美浜3号機のほか、大飯3号機、高浜4号機が定期検査で運転を停止しています。