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美浜原発死亡事故 「絶対安全」崩れた。つのる不安、怒り、不信…“放射能漏れていたら…”

四人の死者を出した福井県美浜町の関西電力美浜原発の事故から一夜明けた十日、地元の人たちは「大変な事故が起きたねえ」とことばを交わしながら、「放射能でも漏れていたら…」と事故の衝撃を語り、関西電力への不信をのぞかせていました。

原発が見える同町丹生(にう)の海岸。ヘリコプターが上空を飛び交うなか、海水浴客でにぎわいを見せていました。原発の対岸にある丹生小学校の校庭からは、事故現場のタービン建屋からあがる白い蒸気が見えます。

敦賀半島の根元、原発から六キロほど離れた同町佐田に住む河合武夫さん(83)は事故の第一報をテレビで知りました。「びっくりしたが、放射能が漏れなくてよかった」と率直な気持ちを語ります。同時に、「関電が破損した部分を建設後一度も点検していなかったとは。『絶対安全だ』と繰り返し言ってきたことが崩れた」と怒りの気持ちを表します。今後については、「安全性をもっと重視すべきだ。常に蒸気が通り摩耗するような個所もしっかり点検しないと不安だ。住民としても監視を強めなければならない」と語っていました。

原発から四キロ離れた同町菅浜に住む前田秀男さん(78)は「原発の前の丹生の浦は昔、地震で陥没してできたものという。原発の下も活断層が通っている。爆弾を抱えているようなもの」と話しました。

同じ菅浜で民宿を営んでいて、原発の定期点検に来る人を泊めているという女性は「亡くなった人は気の毒。昔は一基の定期点検に三~四カ月かけていた。けれど、最近は三交代とかで短い期間ですましてしまう」と話していました。

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