美浜原発3号機は、七六年に運転を開始した、日本では初期の原発です。初期の原発は、米国のメーカーから導入した事故が多発する欠陥品でした。私は、こういう原発は早く廃炉にすべきだとかねてから主張してきました。
壊れた配管が、運転開始以来二十八年間一度も検査がやられてこなかったというのは驚きです。老朽化した原発の寿命にたいする評価がきちんとなされていないことが根本にあります。
老朽化した原発は事故の起きる確率が高くなり、地震などの際は、ますます危険です。初期の原発が老朽化している現在、廃炉の必要性をいっそう強く感じます。