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柏崎刈羽再々稼働/度重なる制御棒トラブル 来月に営業運転

東京電力柏崎刈羽原発=2025年11月、新潟県柏崎市

 東京電力は9日午後2時、再稼働直後に原子炉のブレーキ役である制御棒にかかわるトラブルで停止していた柏崎刈羽原発6号機(新潟県)を再度稼働させました。制御棒にかかわるトラブルが繰り返される中、再稼働を急ぐ東電に安全軽視との批判が上がっています。

 東電は、午後2時に制御棒の引き抜きを始め、午後3時20分に連続的に核分裂が発生する「臨界」に達したことを確認しました。送電開始は16日の予定。その後、いったん原子炉を止めて点検を実施し、営業運転への移行は3月18日を見込んでいます。

 東電は、先月20日に6号機を再稼働させる予定でしたが、制御棒の試験中にトラブルが発生したため、1日遅れの同月21日夜に約14年ぶりに原子炉を起動させました。しかし、その約5時間後に制御棒の制御盤で警報が発生し、原因調査のために同月23日未明に原子炉を停止しました。東電は今月6日、警報の設定感度が高すぎたことが原因だとして、全205本の制御棒でこの警報機能を停止させて再稼働すると発表していました。6号機は昨年以降、制御棒にかかわって、警報の異常や引き抜けなくなるなどのトラブルが続いています。

 柏崎刈羽原発は福島第1原発と同じ沸騰水型原発。6号機は2017年に再稼働に必要な原子力規制委員会の“合格”を得ました。しかし、その後、柏崎刈羽原発ではテロ対策の不備で規制委から事実上の運転停止命令を受けています。東電は、不祥事や原発の安全にかかわる設備のトラブルが絶えず、原発を運転する資格はないという声があがっています。

テロ対策未完成

 6号機は、新規制基準で義務づけられたテロ対策施設は未完成で、完成予定は31年9月。設置期限の29年9月以降は運転できません。11年3月の福島第1原発事故後、全国の原発で再稼働したのは15基目で、事故を起こした東電が原発を再稼働させるのは初めてです。

 新潟県の花角英世知事は昨年11月、県民に信を問うという自らの公約を投げ捨て、再稼働を容認しました。

(「しんぶん赤旗」2026年2月10日より転載)