東京電力は9月17日、福島第1原発で汚染水の放射性物質を吸着して大幅に減らす装置「ALPS」(アルプス)について、増設した3系統のうち1系統で試運転を開始したと発表しました。東電は10月上旬までに残り2系統の試運転を始め
原発
吉田調書が語るもの(4)・・仕様合うもの送れ
必要な物資・資材がなかなか届きません。 ─事故対応で必要な物資や機材は。 「手配関係は全部テレビ会議(東電社内のシステム。本店などと同時に情報共有していた)で本店に依頼をして、来るのを待っているということです」
川内原発237人追加提訴・・再稼働ノー 原告総数は2479人に 鹿児島地裁 & 大津地裁 第3回弁論
九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の運転中止を国と九州電力に求めている「原発なくそう!九州川内訴訟」で9月16日、新たに237人が鹿児島地裁に追加提訴しました。6回目となる今回の提訴で、原告総
吉田調書が語るもの(3)・・海水注入、再使用考えていない
1号機原子炉建屋が9月12日15時36分に水素爆発。吉田所長は爆発前から、原子炉を冷やすために海水注入の準備を指示。爆発後、消防車のホースなどを復旧し注入を始めます。 -炉の中に海水を入れることは、それ
“福島に生きる”被災者の目線わすれず・・いわき市民訴訟原告団事務局員 菅家新さん(63)
元の生活をかえせ・原発事故被害いわき市民訴訟原告団(伊東達也団長)の事務局員を務める菅家新(かんけ・あらた)さん(63)は、大詰めを迎えている訴訟の完全勝利に向けて多忙な毎日です。 南会津町の専業農家の
東日本大震災3年半 被災地の願い(5)・・細る仮設のマンパワー
被災地の仮設住宅では自治会の活動が困難になる事態が相次いでいます。なかには解散に追い込まれた自治会も。孤独死対策など、住民が自分たちの手で生活を守ってきた取り組みが、岐路に立たされています。 自治会が解散 岩手県宮古市
吉田調書が語るもの(2)・・1号機の非常用復水器、思い込みがあった
電源を使わず炉心を冷やす1号機の非常用復水器(IC)は機能不全に陥っていました。 ──ICがうまく動いていないかもしれないという情報は把握していたか。 「把握していませんでした。ここは、私の反省点になる
川内再稼働 住民「安全不十分」・・地裁で中止仮処分申請審尋 &四国電が地震の想定引き上げへ
九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の運転差し止めを求める「原発なくそう!九州川内訴訟」の原告のうち23人が、川内原発を再稼働しないよう求めた仮処分申請で9月12日、2回目の審尋が鹿児島地裁であ
東日本大震災3年半 被災地の願い(4)・・〝防潮堤建設前提〟に異議
建設ありきの防潮堤計画-。宮城県では行政が防潮堤の建設やかさ上げを前提に住民説明会を行う例が目立ちます。その中で住民がよく話し合い、「防潮堤はいらない」との結論にたどりついたり、住民から新たな緑の防潮堤を提案するケース
稼働ゼロ1年 廃炉が民意・・官邸前行動
首都圏反原発連合(反原連)は12日、117回目の首相官邸前抗議行動をおこないました。昨年9月15日に国内すべての原発が止まり、もうすぐ稼働ゼロ1年を迎えます。ときおり雨が降るなか、1800人(主催者発表)
東日本大震災3年半 被災地の願い(3)・・商店街復興へ議論重ねて
東日本大震災で市中心部が壊滅状態となった岩手県陸前高田市では、土地をかさ上げすることによって、JR陸前高田駅と中心市街地を再建する復興事業に取り組んでいます。仮設商店街で営業を再開している地元商業者の多くは中心市街地で
吉田調書が語るもの(1)・・全電源喪失、頭の中ぐるぐる回る
9月11日に公開された政府事故調査・検証委員会による東京電力福島第1原発の吉田昌郎(まさお)所長(故人)の聴取結果書(「吉田調書」)。世界最悪レベルの原発事故の現場責任者の証言を状況ごとに紹介します。肩書
15年度予算・・概算要求の焦点
2015年度のエネルギー関係の概算要求(経済産業省分)は14年度比12・9%増の9941億円です。経産省は「再生可能エネルギーの最大導入」に222億円増の1586億円を要望しています。 東電分も負担 各府省の原子力関
温暖化防止へ新提言・・環境団体シンポ〝日本、半減目標を〟
気候変動問題で活動する環境NGO11団体のネットワーク「CAN-japan」は9月12日、「温暖化防止の新枠組み合意のための日本の新目標」をテーマに参院議員会館でシンポジウムを開きました。会場いっぱいの参加者も交え、「
東日本大震災3年半 被災地の願い(2)・・医療費免除 切らないで
「来年から医療費がかかるようになれば、どうすればよいか」・・。岩手県釜石市・上中島仮設住宅の佐々木トシさん(81)は、同県で被災者への医療費の窓口負担(自己負担)免除が、今年12月で打ち切られることを心配
“福島に生きる” 事故の記録 詩で語り継ぐ・・あらお しゅんすけさん(72)
二本松市・『安達太良のあおい空』出版 安心して 空気を吸って/安心して 食べ物を食べて/安心して 子育てをして/安心して眠る/二〇一一年に 気がつきました/それが どんなに幸せなことだったのか ■国と東電を告発 福島
東日本大震災3年半・・被災3県から
未曽有の被害をもたらした東日本大震災は9月11日、発生から3年半を迎えました。岩手、宮城、福島3県の被災者は、どんな思いで、この日を迎えたのか-。 一歩でも前へ・・岩手・陸前高田市の漁師 戸羽忠夫さか(68) 岩
吉田所長(当時)の調書を公開 福島原発事故 制御困難まざまざ・・電源喪失に「絶望した」 & 「吉田調書」報道取り消し/朝日新聞
政府は9月11日、東京電力福島第1原発事故で政府の事故調査・検証委員会が行った吉田昌郎元所長(故人)の聴取記録調書を、内閣官房のホームページで公開しました。調書からは、冷却電源喪失によって炉心溶融、放射性物質の大量漏出
大震災・原発事故3年半 いま被災者は・・3県議 座談会(下)
出席者 岩手県 斉藤信県議・・たたかいの課題だと実感 宮城県 横田有史県議・・〝財界シナリオ〟の復興策 福島県 長谷部淳県議・・人権の回復という視点を -各県の復興の課題などをお話しください。 長谷部 福島
大震災から3年半・・人間らしい住まいの保障急げ
東日本大震災から3年半を迎えました。被災者の生活再建の遅れは依然深刻で、とても復興が進んでいるという実感はもてません。長期化する避難と先の見えない暮らしは被災者を心身ともに疲弊させています。被災者の願いに正面からこたえ