首都圏反原発連合(反原連)は12月5日夜、首相官邸前抗議行動を行いました。原発事故が起きた福島や原発立地県の新潟で選挙演説をしながら、原発再稼働問題を一言も語らなかった安倍晋三首相。1600人の参加者(主催者発表)は、「選挙で示そう 再稼働NO!」などと書かれたプラカードを持ち、「再稼働反対」「原発よりも命を守れ」と声をあげました。
千葉県市川市に住む男性(50)は、「川内(せんだい)原発をはじめ全国の原発再稼働に反対です。政府が福島の事故から何も学んでいないことに怒りを覚えます。すべての原発が稼働していない今こそ、廃炉を決めるべきです」と話しました。
「こんなに火山や地震が多い日本で、いまだに原発に頼ろうとするなんて考えられません」。横浜市から参加した女性(67)はいいます。「次の世代のために、原発も、原発を推進しようとする政権も、残すわけにはいきません」
川崎市から参加した男性(68)は「選挙で安倍首相は、原発や秘密保護法などについてほとんど語ろうとしない。国民をばかにしていると思います。私たちが声を上げて大きな争点にしていきたい」と話しました。
反原連は、13日午後1時から「反原発☆渋谷大行進」を計画しています。このため、12日の首相官邸前抗議行動はありません。
吉良議員がスピーチ
日本共産党の吉良よし子参院議員も官邸前抗議行動に参加して、国会正門前でスピーチしました。「原発ゼロは日本中の国民の願いです。財界のいうことばかり聞いて国民のいうことを聞かないのが安倍政権です。そういう政治を変えましょう」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」2014年12月6日より転載)