福島県広野町は原発事故から1年で町による避難指示が解除され、帰還の先行例になると期待された町でした。 その町がいま、課題に直面しています。 遠藤智町長は、「新しいまちづくりをするのは、非常に苦しい。町民の望みと復興
原発
吉田調書が語るもの(12)・・津波対策、今の基準で十分
※2008年10月、専門家から貞観(じょうがん)津波(869年)に関する論文原稿を渡された東京電力は論文をもとに津波を試算。従来の想定を大きく超える最大9・2メートルの結果を得ました。 ─原子力設備管理部長だった時、貞
福島第1 ALPS汚染水処理停止・・本格復旧に2ヵ月 & 伊方・玄海原発でヨウ素剤配布
福島第1原発の高濃度放射能汚染水から放射性物質を除去する多核種除去設備(ALPS)のB系統で9月26日に炭酸塩が漏出し、運転停止している問題で東京電力は29日、仮復旧まで少なくとも1カ月、本格復旧には2カ月程度かかると
福島 原発事故3年半(上)・・中間貯蔵施設 町の面積1割失う
東京電力福島第1原発事故から3年半、避難を強いられた町の復興はどうなっているのでしょうか。原発事故はさまざまな形で復興をさまたげ、住民たちが愛したふるさとの姿まで変えようとしています。 (本田祐典) 福
川内原発 鹿児島に7500人集う・・じっとしていられない/全国集会「再稼働許せない」
川内(せんだい)原発(鹿児島県薩摩川内市)を「全国の原発再稼働の『突破口』にさせない」と9月28日、鹿児島市に7500人(主催者発表)が集まり、「ストップ川内原発再稼働!全国集会」が開かれました。福島原発事故後では、県
自然エネ発電支援を・・茨城・市民の合同会社 国に要望書/塩川議員同席
市民が出資してつくる合同会社「市民ソーラー産直ネットいばらき・県南筑波」(細田正幸・代表執行役員)が茨城県美浦町で計画している太陽光発電所について、東京電力から高額の設備工事費見積もりを提示された問題で9
川内原発 地元の激変・・「表立って言えないが、反対」
原発再稼働に執念を燃やす安倍晋三首相が、「突破口に位置づける九州電力川内原発。原発が立地する鹿児島県薩摩川内市では、住民の意識の激変が起きています。9月28日午後1時から、鹿児島市天文館公園で、「ストップ川内原発再稼働
吉田調書が語るもの(11)・・巨大津波、そんなの来るの
東京電力は2008年2月、「福島県沖の海溝沿いで大地震が発生することは否定できない」との専門家の意見を受け、8月下旬から6月上旬ごろまで津波高を試算。15・7メートルなどの数値を得ました。当時、吉田氏はこれを担当する原子
“核ごみ”電力会社保管を・・学術会議報告“再稼働容認できない”
原発の稼働で発生する使用済み核燃料や再処理後の高レベル放射性廃棄物(″核のごみ″)に関して、日本学術会議の分科会は9月25日、再稼働を判断する際、新たに発生する高レベル放射性廃棄物を暫定的に保管する施設を電力会社の責任
改良型で不具合・・アルプス停止 福島第1原発
東京電力は9月26日、福島第1原発の多核種除去設備「アルプス」3系統のうちの1系統でフィルターが不具合となったため、運転を停止したと発表しました。 今回不具合となったフィルターは改良型で、改良型フィルターが不具合を起こ
再稼働阻止 運動広げ ・・官邸前での抗議行動2年半
首都圏反原発連合(反原連)は9月26日夜、「原発ゼロ」「再稼働反対」を訴える首相官邸前抗議行動をおこないました。2012年3月29日に始まったこの行動は2年半を迎えました。1900人(主催者発表)の参加者から「さらに運
最新装置義務づけ「視野の外」・・規制委 委員長代理、原発存続の規制基準
原子力規制委員会の更田(ふけた)豊志委員長代理は9月24日、規制委が昨年(2013年)7月に制定した原発の規制規準において、欧州などで採用されているコアキャッチアーを規制要求としなかったことに関して、「コアキャッチャー
避難計画 住民納得せず・・市議会川内原発特委 自治会長発言
鹿児島・薩摩川内 鹿児島県薩摩川内(さつませんだい)市議会の川内原子力発電所対策調査特別委員会は9月25日、同市の自治会から初めて提出された、川内原発1、2号機の再稼働同意に反対する陳情について参考人を招き意見を聞きま
国連気候サミット ・・原発も温暖化もない世界こそ
国連の気候変動サミットが開かれ、約160カ国・地域の首脳や閣僚が参加して、2020年以降の温室効果ガス削減の新たな枠組みづくりにむけた交渉の加速を協議しました。新たな枠組みは来年末の気候変動枠組み条約締約国会議(COP
吉田調書が語るもの(10)・・本当は言っていない 9割が第2原発に
※3月15日6時ごろ、大きな衝撃音がして、2号機の格納容器下部の圧力抑制室の圧力計がゼロを示したとの情報が。 -何があるかわからないので、しばらく現場の作業はできない。 「一番重要なのは、放射線量が急激に増加する、格
薩摩川内 再稼働 はがきで問う・・3自治会長「住民投票」呼びかけ
鹿児島県薩摩川内市の3自治会の代表らは9月24日、九州電力川内原発1、2号機の再稼働の賛否を全有権者に問うはがきでの「住民投票」に取り組むことを決めました。呼びかけたのは、川内原発から約10~12キロ圏に位置する三つの
規制庁職員減・・内閣府に移管
原子力規制委員会の9月24日の定例会合で、原子力規制庁放射線防護対策部の廃止や規制庁職員の定員の一部を内閣府へ移管するなどを内容とする内閣府の組織令等の改正政令案が報告されました。 原子力規制委員会設置法附則に基づく
セシウム処理装置停止・・福島第1原発、誤操作で & がれき撤去、来年冬開始
東京電力は9月24日、福島第1原発の高濃度放射能汚染水の処理システムの一つを構成する第2セシウム吸着装置「サリー」が、運転員の誤操作で運転停止したと発表しました。 サリーは、汚染水から放射性セシウムを吸着する二つの装
大幅再値上げの北海道電 社員69人を“ウラ出向” ・・電力事業外の24団体 真下道議が追及
家庭向け電気料金の平均17%超の値上げを申請している北海道電力が、電力事業と直接関係のない24の団体や企業に現役社員69人を出向させ、その給与の一部または全額を負担している疑いがあることが9月24日、日本共産党の真下紀
吉田調書が語るもの(9)・・撤退の検討(つづき)・・東日本壊滅の印象
※3月14日夜から15日にかけて、2号機の原子炉は、消防車によって注水しても圧力が下がらず、危機的な状況が続いていたため、退避を検討していました。 ─協力企業の人たちは帰ったのか。 「廊下にいる人はほとんど帰った」