首都圏反原発連合(反原連)は12月19日、首相官邸前抗議行動を行いました。九州電力川内原発に続き、関西電力高浜原発3、4号機についても、原子力規制委員会が再稼働の前提となる審査書案をだしたことに対し、1600人(主催者発表)の参加者は「高浜原発再稼働反対」「原発いらない」と怒りの声を上げました。
官邸前行動は、今回で130回目。台湾で同時間帯に取り組んでいる、反原発行動との同時中継がこの日から始まりました。
埼玉県春日部市から参加した女性(68)は「安倍政権は選挙が終わった途端に、強引なやり方で高浜原発の再稼働を狙っている。安倍首相はいったいどこを向いて政治をしているのか」と憤ります。
神戸市から旅行に来て初めて参加した女性(68)は「一度来てみたいと思っていました。自宅が高浜原発から50キロ圏内にあります。事故が起きたら大変なことになってしまう。原発のような危険なものを未来の子どもたちに絶対に残したくありません。早くなくしてほしい」といいます。
神奈川県茅ケ崎市から参加した男性(48)は「安倍政権は、なし崩し的に原発を再稼働しようとしている。絶対に許されない。これからもデモに参加し続け、政府に国民の声を突きつけていきます」と語りました。
藤野・宮本徹・吉良 3氏スピーチ
日本共産党の吉良よし子参院議員と、総選挙で当選したばかりの宮本徹、藤野保史の両衆院議員は19日、原発に反対する首相官邸前抗議行動に参加してスピーチしました。
官邸前抗議行動に参加し続けている吉良氏は、安倍首相が高浜原発の再稼働を狙っていることを批判し、「原発再稼働を許さない。みんなで声をあげましょう」と訴えました。
宮本氏は「安倍首相は選挙で議席の多数を得たからといって、原発再稼働の信任を得たような姿勢をとっているが、とんでもない勘違いだ。民意を踏みにじる再稼働は許さない」と語りました。
藤野氏は「福島でも日本で一番原発が集中する北陸信越でも、再稼働は絶対だめだ。これが多数の声だ。安倍首相はこの声を聞け。再稼働に反対してともにがんばりましょう」と力を込めました。
(「しんぶん赤旗」2014年12月20日より転載)