東京電力福島第1原発4号機近くの井戸の水位が一時急低下し運転上の制限を逸脱したにもかかわらず、水位計の故障と誤って判断し公表が遅れた問題をめぐり、東電は8月30日、原子力規制委員会の検討会で、原因と対策を報告しました。
Articles by kyou yamamoto
“原発商売厳しい”メーカー側主張・・再稼働路線の矛盾も/有識者会合
地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」を踏まえるとして、2050年を見据えた国のエネルギー政策の方向性を検討する経済産業相主催の有識者会議「エネルギー情勢懇談会」の初会合が8月30日、開かれました。原発メーカーの委員
玄海3号機 年明け再稼働計画・・九電が使用前検査申請
九州電力は8月28日、新規制基準に基づく審査に合格した玄海原発3号機(佐賀県)について、再稼働に必要な使用前検査を原子力規制委員会に申請しました。申請書で九電は、来年1月に原子炉を起動させる計画を示しました。 規制委
自分たちで太陽光発電“建物の屋上を使って”原発事故受け新たな運動・・川崎の市民団体 秋には3号機

「原発ゼロ、再生可能エネルギーの普及を」とマンションなどの屋上を活用して太陽光発電をすすめている市民団体があります。1号機、2号機に続いて、この秋には3号機が誕生します。川崎市の市民グループの取り組みを追いました。(徳
南相馬 柳美里が出会う㉗・・ゆとりや彩りもたらす場所

小高に引っ越してもうじき2ヵ月になります。 本屋「フルハウス」を開店する計画を実現するために、中古住宅付きの土地150坪を購入しました。 当初は11月オープンの予定だったのですが、開店資金を集めるためにある程度時間
南海トラフ予知困難・・中央防災会議 地震前兆で避難促す
中央防災会議の作業部会は8月25日、南海トラフ巨大地震について「確度の高い予測はできない」として、地震予知を前提とした現在の対策を見直すよう求める報告書案をまとめました。一方で大地震につながる前兆現象を観測した場合は、
凍土壁 全面運用開始・・福島第1 水位管理が課題

東京電力は8月22日、福島第1原発の放射能汚染水対策として1~4号機周囲の地盤を凍らせる「凍土壁」(陸側遮氷壁、全長1・5キロ)で、計画的に未凍結としていた山側の1力所(約7メートル)の運用を始めました。昨年3月の運用
「原発再稼働 ほんとにいいの?」・・反原連がリーフ配布

首都圏反原発連合(反原連)はこのほど、新しいリーフレット「原発再稼働 ほんとにいいの?」を作製・配布しています。 リーフレットはA4判を四つ折りにしたもの。「電気を生み出す手段にしか過ぎないものに、暮らしを脅かすほど
水の滴下は高濃度汚染水・・福島第1処理施設
東京電力福島第1原発の放射能汚染水を処理する多核種除去設備(アルプス)で見つかった水の滴下について、東電は8月17日、漏えいが確認された配管内の水に含まれる全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)が1
福島の高校生ドイツで学ぶ・・再エネ活用は当たり前/原発事故の体験伝え交流

都内で報告会 東日本大震災や福島第1原発事故の体験を伝え、再生可能エネルギーなどについて学ぼうとドイツを訪問した福島県の高校生らが8月18日、東京都内で報告会を開きました。主催はNPO法人アースウォーカーズ。 高校
女川原発2号機・・基準地震動了承/規制委
原子力規制委員会は8月10日、東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)の2号機の再稼働の前提となる審査会合を開き、東北電が最大1000ガル(ガルは地震の揺れの大きさを表す加速度の単位)とする基準地震動をおおむね了承しま
東電福島第1原発 この1週間・・ストロンチウム90など過去最高値を更新/2万4600ベクレル
■8月7日 4号機原子炉建屋南西側の地下水くみ上げ用の井戸の水位が2日に一時急低下した問題を受けた調査で、3号機近くの井戸水のセシウム134が1リットル当たり約110ベクレル(前日採取約19ベクレル)、セシウム137が同
日本原燃 4原発廃棄物ドラム缶4300本・・放射能計測にミス
日本原燃は8月7日、原発から出る低レベル放射性廃棄物を受け入れる同社の埋設センター(青森県六ヶ所村)に運び込まれた廃棄物のうち、電力4社からのドラム缶約4300本について、搬出時の放射能計測が誤っていた可能性があると発
エネルギー基本計画審議会・・原発推進の委員並ぶ“きょう初会合”
エネルギー基本計画の見直しを議論する審議会「総合資源エネルギー調査会基本政策分科会」が8月9日に開かれます。市民団体などは、前回の策定に至る議論で民意が反映されにくい委員構成だったなどとして、可能な限り市民に参加の道を
『資本論』刊行150年に寄せて 不破哲三⑨・・マルクスの未来社会論(1)/未来社会論をめぐるレーニンの誤解をただす

次は、資本主義社会と交代する次の社会の問題です。マルクスは、『資本論』で、未来社会のどのような展望をしめしたのでしょうか。 未来社会論が百年以上も見落とされてきた マルクスが、未来社会を、「発達の場」である「自由な時
『資本論』刊行150年に寄せて 不破哲三⑧・・資本主義は人類史の過渡的一段階(3)/自由と民主主義の旗

民主主義の政治体制が可能に マルクスは、『資本論』にいたる最初の草稿のなかで、資本主義を奴隷制・農奴制などの以前の搾取制度とくらべて、個人の「人格的独立性」が承認されたところに質的な最大の違いがあることを強調しました。
『資本論』刊行150年に寄せて 不破哲三⑦・・資本主義は人類史の過渡的一段階(2)/「世界市場」の形成

ヨーロッパが世界の「片隅」になる マルクスが資本主義の歴史的功績としてしばしば強調するのは、この経済体制がはじめて世界市場をつくりだした、ということです。 『資本論』のずっと以前のことですが、たいへん印象的なマルクス
地下水位が一時急低下・・福島第1 汚染水漏れの恐れ
東京電力は8月3日、福島第1原発4号機の近くにある地下水くみ上げ用の井戸の水位が急低下し、原子炉建屋の地下に滞留する高濃度汚染水の水位より低くなったと発表しました。水位の逆転は、汚染水が外に漏れ出す恐れがある異常事態で
伊方・運転差し止め却下決定・・住民が即時抗告 高松高裁

四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転を差し止めるよう愛媛県内の住民が申し立てた仮処分で、住民側の10人が8月4日、申し立てを却下した松山地裁決定を不服として高松高裁に即時抗告しました。 愛媛県庁で開いた記者会
格納容器底部のデブリ回収先行・・福島第1計画案
東京電力福島第1原発事故で、溶け落ちた核燃料(デブリ)を1~3号機の原子炉内から回収する作業について、廃炉作業を支援する原子力損害賠償・廃炉等支援機構は7月31日、格納容器の底にたまったデブリから先行するとした計画案を