九州電力玄海原発3号機(佐賀県玄海町)の再稼働について、同社は来年1月としていましたが、2月以降とする方向で調整していることが11月23日、関係者への取材で分かりました。神戸製鋼所のデータ改ざん問題を受け、神鋼製品を使っている設備の調査が必要になり、再稼働に向けた最終手続きの使用前検査に遅れが生じるためだとしています。
九電によると、玄海3、4号機では原子炉格納容器の鉄筋のほか主要設備の溶接部に神鋼製の溶接棒が使われています。不正が確認された工場とは別の工場で製造されており、九電は品質に問題はないとしていますが、設備の機能や部品の性能などに問題がないか確認を進めています。
関係者によると、神鋼製品の確認作業に人手が取られるため、原子力規制委員会が進めている使用前検査への対応が遅れ、再稼働の時期も来年2月以降になるといいます。
(「しんぶん赤旗」2017年11月24日より転載)