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伊方原発差し止め抗告審 高松高裁

 四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転を差し止めるよう愛媛県内の住民10人が申し立てた仮処分抗告審の第1回審尋が11月16日、高松高裁(神山隆一裁判長)でありました。

 審尋は非公開。審尋後の報告集会で、中川創太弁護士は基準地震動(電力会社が耐震設計の基準とする地震の揺れの大きさ)などへの主張を提出することや専門家の証人尋問を求めていくと報告。仮処分申請を却下した7月の松山地裁決定について「最大級の地震を想定しなくても稼働できるとした決定は、絶対あってはならない」と批判しました。

 抗告人はそれぞれ。「自分の故郷も西日本も、福島のようにさせてはならない」「地裁決定への怒りだ。高裁で挽回したい」などと訴え・福島県出身の須藤昭男さんは「(事故で)多くの人が泣いている。繰り返させないために、何としても止めないといけない」と述べました。

 入廷時、門前では支援者らが横断幕などを掲げ、激励しました。次回は来年2月13日の予定です。

(「しんぶん赤旗」2017年11月17日より転載)