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川内原発1号機 出力上昇を再開・・九電 & 被ばく医療体制・・5施設に

 九州電力は8月27日、再稼働した川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)で、海水混入のトラブルで21日から中断していた、75%から95%への出力上昇を再開させたと発表しました。1号機は11日に再稼働し、徐々に出力を上げていましたが、発電で使った蒸気を冷やして水に戻す「復水器」で、21日に海水の混入が判明。九電は出力75%を維持したまま原因を調査。復水器のA水室にある細管約1万3000本のうち5本が損傷していました。

 九電は周囲の細管を含め計69本に栓をして復旧させたとしています。損傷した細管の定期点検が最後に行われたのは2006年1月。1号機は運転開始から31年以上になりますが、復水器の細管が取り換えられたことがありません。

 

被ばく医療体制・・5施設に

 原子力規制委員会は8月26日、原子力災害時の医療体制や避難時の検査や除染に関して、原子力災害対策指針(防災指針)を改定しました。

 改定防災指針では、自治体が被ばく傷病者への専門医療を実施する原子力災害拠点病院を指定し、災害対策への協力を行う原子力災害医療協力機関を登録します。

 規制委はまた、重症の被ばく患者の診療や長期的医療を実施する高度被ばく医療支援センターに放射線医学総合研究所と長崎大学、福島県立医科大学、広島大学、弘前大学を指定。高線量被ばく傷病者への緊急治療や原子力災害医療派遣チームを整備する原子力災害医療・総合支援センターには、先の4大学を指定しました。

(「しんぶん赤旗」2015年8月28日より転載)

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