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高浜4号機、運転再開に遅れ/関電 配管の損傷見つかる

 関西電力は23日、定期検査中の高浜原発4号機(福井県高浜町)で配管の損傷が見つかり、9月下旬としていた運転再開が遅れる見通しになったと発表しました。詳しい調査結果や原子力規制委員会の審査などを踏まえて再開時期を決めます。

 関電によると、損傷が見つかったのは蒸気発生器内にある伝熱管4本。うち2本は管の外側が最大7割近く削れていました。蒸気発生器内で発生した鉄さびが、原発の運転に伴う振動で繰り返し管と接触したと推定しています。残る2本は、管にかかる圧力などによる「応力腐食割れ」とみられる傷が内側にあったといいます。

 今後、詳しい原因調査を行います。高浜3、4号機ではこれまでにも同様の配管損傷が見つかっており、栓をして使用をやめた配管は計791本に上ります。関電は3、4号機の蒸気発生器を2026年からの定期検査で交換する予定。

 (時事)

(「しんぶん赤旗」2025年7月24日より転載)