
関西電力が22日に福井県美浜町の美浜原発で原発の新設に向けた地質調査を開始すると発表したことを受け、ふくしま復興共同センターは25日、関西電力に強く抗議し撤回を求めるよう、内堀雅雄知事宛てに緊急に申し入れました。構成団体の代表らと、日本共産党から4人の県議団が参加しました。
野木茂雄代表委員は「第7次エネルギー基本計画で打ち出された『原発の最大限活用』の具体化であり看過できない」と強調。「福島県は原発事故により甚大な被害を受けた。今も避難を続け、さまざまな困難や被害に苦しむ県民の実態をふまえた態度を、知事は表明するべきだ」と求めました。
参加者らは「能登半島地震のように日本のどこでも大地震が起こり得る。原発事故の可能性は否定できない」、「原発事故を二度と起こさない最大の保障は原発をなくすことだ」などと訴えました。
県の担当者は「原子力政策は国の責任で検討されるべきもの」と従来の知事答弁を繰り返すのみでした。
野木氏は同日、「関西電力の原発新設方針に強く抗議し撤回を求める」抗議声明を発表し、関西電力の森望社長宛てに抗議文を送付したことを明かしました。
(「しんぶん赤旗」2025年7月27日より転載)