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規制委 「活断層でない可能性高い」・・美浜原発 審査で今後議論も

 関西電力美浜原発(福井県美浜町)の原子炉直下などを通る敷地内の断層について、原子力規制委員会の専門家チームの会合が5月8日開かれ、″活断層ではない可能性が高い″とする評価書案を大筋で了承しました。他のチームの専門家の意見を聞いた上で、評価書をまとめ、規制委に報告されます。

 関電は、断層中の古い粘土鉱物が壊れていないことなどを理由に、活断層にあたる後期更新世以降(12万〜13万年前以降)の活動を否定していました。評価書案は、関電の主張を大筋で認め、「後期更新世以降に活動していない可能性が高い」と判断しました。ただし、今後、粘土鉱物が新しい時代にできたものではないことを明確にする「さらなる検討が必要」と指摘し、活断層ではないとする断定的な表現を避けています。

 評価書案はまた、敷地の東約1キロ地点にある活断層「白木(しらき)─丹生(にゅう)」断層と敷地内の断層が運動する可能性について、「明確に否定するデータは得られていないが、示唆するようなデータはない」と指摘しています。

 この日の会合で、専門家から修正意見などが相次ぎましたが、結論について異論は出ませんでした。

 調査チームはこれまで現地調査を実施して4回にわたって議論を行いました。4月6日の前回会合では、関電のデータ不足などを指摘する声も上がりました。そのため座長で規制委の石渡明委員は「後期更新世以降に断層が動いた明確な証拠はないが、絶対に動いていないという根拠も残念ながらない。(評価書案は)歯切れの悪いものにならざるをえない」と発言していました。

 しかし、田中俊一委員長がその2日後、活断層ではないとの意見で方向性がまとまったとの解釈を表明。他の委員も同意し、3月に関電から申請のあった美浜原発3号機の新規制基準への適合性審査を開始することを前のめりで決めました。評価書案で「さらなる検討が必要」と指摘された点などは、審査で議論される見通しです。

(「しんぶん赤旗」2015年5月9日より転載) 

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