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汚染水漏れ報告 基準緩める提案・・きょうから意見公募

 原子力規制委員会は4月15日、東京電力が福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)での事故・故障なぞに関して、原子炉等規制法に基づく規制委への報告基準

を変更し、汚染水漏れの場合に新たな除外要件を設けるなどとする保安や防護に関する規則などの改定案を示しました。16日から30日間、改定案へのパブリックコメント(意見公募)を実施します。

 案は、今年1月の規制委の定例会合で決めた方針に基づいたもの。同原発での汚染水漏れの場合でも、放射性物質の濃度が排出を認められている濃度以下である場合や管理区域内の堰(せき)内にとどまり新たな措置が必要ない場合など、報告の対象から外すというものです。

 

格納容器にロボ再投入・・福島第1原発

 東京電力は4月15日、福島第1原発1号機の原子炉格納容器にロボットを再び投入し、調査を再開したと発表しました。10日に投入したロボットが停止したのは、金網の隙間に駆動装置がはまったことが原因と判明。東電は

 「立ち止まって検討するなど、慎重に作業を進める」としています。

 東電によると、ロボットは車輪でベルトを動かす「クローラー」で走行するタイプで、15日午前10時に再投入しました。事故で溶け落ちた核燃料の取り出しに向け、最大で3日間、放射線量や落下物の状況などを調べます。

 10日の調査では、同型のロボットが格納容器1階西側の金網の床を半周し、落下物や放射線量の状況などを調べていました。しかし、進路の障害物を避けた際に、左側のクローラーが金網から脱輪。戻そうとしましたが、右側のクローラーも金網

の間にできた隙間にはまり、動けなくなりました。

 この時の調査から、ロボットは最大で3日間、放射線に耐えられることが分かったといいます。

(「しんぶん赤旗」2015年4月16日より転載)

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