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福島第1 最大390万ベクレルを検出・・ALPS容器のたまり水 & 伊方原発、公開審査終了 & 福島第1の港湾、トリチウム過去最高

(写真と説明)=東電のHPより
(写真と説明)=東電のHPより

 福島第1原発で汚染水の放射性物質を吸着する装置「ALPS」(アルプス)の廃液を保管する容器上部に水がたまっていた問題で、東京電力は4月3日、水から高濃度の放射性物質が検出されたと発表しました。東電は廃液自体の漏えいではないとみていますが、詳しい原因を調べています。

 東電によると、水は廃液保管容器2個のそれぞれ上部にあるふたのくぼみにたまり、全ベータ(ストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質)が最大で1リットル当たり390万ベクレル、セシウム134が同1900ベクレル、セシウム137が同7100ベクレルでした。

 容器は鉄筋コンクリート造りのカバーで囲われているため外部への漏えいはないといいますが、一部床にたまっている分も含めて約26リットルのたまり水が確認されています。

 

公開審査終了 補正申請へ・・伊方原発

 原子力規制委員会は4月3日、四国電力伊方(いかた)原発3号機(愛媛県伊方町)について原発の再稼働の前提となる新規制基準への適合性審査を行い、火山の影響について同社の想定を妥当と認めました。これで同原発の審査の主な課題について公開の審査はほぼ終わりました。

 四国電力は、月内にも審査で指摘された内容を踏まえた補正申請書を提出する予定といいます。補正申請書の提出は九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)、関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)に続く3件目となります。

 四国電力はこれまで、大分県の九重連山の火山灰の影響評価で、原発敷地内に厚さ5センチの火山灰が積もる想定をしていましたが、先月20日の審査で規制委側から、最新知見などを踏まえた検証が必要だと指摘されました。3日の審査会合で四国電力は昨年発表された報告にもとづいて、火山の噴出量を約3倍に増やして試算。敷地内に積もる火山灰の量を厚さ15センチに修正しました。

 規制委の地震・津波担当の石渡明委員は「妥当な評価になったのではないか」としました。

 四国電力は2013年7月8日に審査を申請。設備などについての公開審査は終わっています。

 

トリチウム過去最高値・・福島第1の港湾

東京電力は4月3日、福島第1原発の港湾内の海水から、1リットル当たり2400ベクレルのトリチウム(3重水素)を検出し、過去最高値を更新したと発表しました。

過去最高値が検出されたのは2カ所で、港湾内に設置された海側遮水壁の開口部付近の内側が同2400ベクレル、外側が同1100ベクレルでした。

地下水バイパス計画でのトリチウムの排水基準値は同1500ベクレル。

(「しんぶん赤旗」2015年4月4日より転載)

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