かねもと幸枝知事候補は嶺南地区2日目の4月1日、おおい町、高浜町と小浜市を回り街頭から訴え、夜は小浜市の働く婦人の家で開かれた個人演説会で、宮崎じうぞう小浜市議、さるはし巧おおい町議、わたなべ孝高浜町議とともに政策を紹介し、支持を訴えました。これには中嶌哲演「もう動かすな原発!福井県民署名」の共同代表(明通寺住職)が連帯のあいさつをされました。
雨の中で街頭演説・・県政の3つの転換を訴え
街頭演説では、わたなべ孝、さるはし巧、宮崎じうぞうの各議員がかねもと知事候補の応援演説を行いました。各議員は、「今度のいっせい選挙は、原発、消費税大増税、戦争する国など、あらゆる分野で暴走を続ける阿部政権にストップをかけるため、日本共産党を大躍進させていただきたい」とのべた上で、知事選挙では、かねもと幸枝候補に大きなご支援をと訴えました。
夜は個人演説会・・稼働すれは、第二のフクシマが起こる
夜の個人演説会では、宮崎じうぞう小浜市議が司会を行いました。
はじめにわたなべ孝高浜町議が、「2月11日、原子力規制委員会は高浜原発3、4号機を新規制基準に適合していると発表した。しかし、多くの町民のみなさんは再稼働に不安をいだいている。少しでも安全性に疑問があるなら、動かしてはならないと」と強調した上で、「もう、原発は動かしてほしくないと願うお気持ちを、知事選挙ではかねもと幸枝に託してほしい」と訴えました。
婦人後援会の世戸玉枝さんは、原発推進の西川知事を批判し、福島のいまの苦難を指摘した上で、「知事選挙でかねもと幸枝と書けば、『原発反対』の意思表示ができる」とのべ、かねもと候補への投票を呼びかけました。
中嶌哲演・共同代表は、「福島の事故はいきなり起こったわけでない。国策としてすすめられた五十年の積み重ねがある」と指摘し、福島事故は「原発末期の破局的な事故である」とのべました。そして、戦後七十と重ね合わせ、「日本の軍部は、本土空襲と沖縄戦、さらに広島・長崎を経て敗戦を迎えたように、なかなか戦争をやめようとしなかった」と強調し、「それは安全無視で原発をすすめたはてに福島事故を起こしたが、それでも再稼働に突きすすむ安倍政権と同じであると思う」とのべ、「再稼働すれは、第二のフクシマが起こることは確実である」と指摘しました。そして、「日本共産党だけで原発をくい止めることはできない。党派を超えてかねもと候補に大きなご支援を」と呼びかけました。
さるはし巧おおい町議が、かねもと幸枝知事候補の経歴を紹介。「今度の知事選挙で、はじめて女性の候補が出た。庶民の気持ちがよくわかる政治家であり、党派を超えて大きなご支援を」と呼びかけました。
かねもと候補は、県政の3つの転換(下記に詳細を記載)
を訴え、「戦争反対、平和への願い、憲法まもれの願い、そして阿部暴走政治ストップの願いを、福井県知事選挙ではかねもと幸枝とご投票ください」とのべました。
(2015年4月1日、山本雅彦)
かねもと幸枝知事候補の演説要旨を紹介します。(2015年4月1日、高浜町和田にて)
かねもと幸枝は、県政の3つの転換を訴えています。
原発の再稼働を許さず、原発に頼らない県政をつくる
一つは、原発の再稼働を許さず、原発に頼らない県政をつくることです。いま、日本中の原発が一つも動いていなくても、電力不足にはなっていません。ドイツは日本の福島原発事故をうけ、「原発ゼロ」という決断を下しました。私は、この日本も「原発ゼロ」にするチャンスだと思っています。
この若狭にはたくさんの原発があります。いま、高浜原発の再稼働の話が出てきて、県民のみなさんこれは大変だと、署名運動に立ち上がりました。福井県内外から、20万を超える署名が寄せられて、西川知事に直接渡そうとしましたが、知事は直接受け取りを拒否しました。しかし、知事は関電や日本原電の社長さんが来たときには直接合って話をしました。いくら原発賛成だからといって、原発反対の県民には合わないというのでは、県政の発展はないと思います。ですから、今回の知事選挙で私が立候補を決意したのもこの問題があります。私は原発の再稼働を許さず、すべての原発を廃炉にすることを訴えいます。
原発交付金を原発から抜けだすための補助金に
原発廃炉といいますが、数十年かかる仕事ですから、いま原発で働いているみなさんの仕事はなくなりません。ですから、これまで原発立地をすすめ、原発交付金を受け取ってきましたが、これを切り替えて、原発から抜けだすための補助金にしたいと思います。
かつて、石炭から石油に替わるときも、国が補助を出しました。今回もきちんと国から補助を出してもらおうと思います。そして、再生可能エネルギーをもっともっと普及させて、この若狭をそして福井県をその先進地にしたいと思います。原発で働くということは、常に被爆の心配があります。私はそういう心配な職場ではなく、安心して働ける職場、若い人希望を持って働き、結婚もし子育てもできる住みつづけていける若狭、福井県のするためにがんばりたいと思います。「原発再稼働反対、原発やめよう」の願いを、かねもと幸枝にお寄せください。
新幹線より県民の暮らしを第一番に考える県政に
二つ目に、新幹線より県民の暮らしを第一番に考える県政に変えたいと思っています。高い健康保険税、みんな払うのに困っています。介護の負担も大変です。ですから、この負担を軽くするために福井県として市や町を応援したいと思います。また、子供の医療費は無料といっても、病院の窓口でいったん払わなければなりません。私は、窓口で完全に無料にしたいと思います。
私の住む永平寺町は、学校給食が無料です。ですから福井県全部の学校給食を無料にし、子育てを応援したいと思います。「義務教育は無償」が原則ですが、実際にはいろんな負担がありますから給食ぐらいは無料にしたというのが私の思いです。
いま、提案した予算は、福井県の予算でいえば百分の一程度で1%ぐらいなんです。なんとかやりくりして財源をつくり出したいと思います。
新幹線予算は、8千億円 在来線は、JRから切り離し
いま、福井県は新幹線に浮かれているように感じます。この新幹線を福井県に通すのに8千億円ものお金を使います。県民一人当たり100万円です。それだけのお金をかけてどうなるのか、福井・東京間はほとんど時間短縮になりません。嶺南地方のみなさんは、電車で米原経由で、東京に行けば早く着きます。新幹線の福井県延伸はいらないと思います。新幹線が出きれは、JR北陸本線は福井県など地元が買い取ることなっています。そのためにお金もかかるし、赤字になったらJRは、JRから切り離し、特急はなくなります。さらに赤字になれば税金を補填したり、運賃の連続値上げです。そんなことまでして、何が何でも新幹線なのかに多くのみなさんが疑問を感じているのではないでしょうか。JR利用者のみなさんにアンケートをお願いしたら、7割の人が新幹線いらないと回答していました。私はこの声に応えて、新幹線は一旦中止にしたいと思います。みなさんの声を率直に伝えて、その上で、事業計画を見直したいと思います。
ムダをなくし、暮らし・福祉・子育て・営業・など予算を増やす
そして、私はこれら税金の使い方を節約して、暮らしのための予算、子育てのための予算、中小企業や農業や漁業を応援する予算を増やしたいと思います。暮らし福祉応援でがんばる、かねもと幸枝をよろしくお願いします。
間違っていること、県民の命・暮らしを脅かすことについては、きっぱりモノを言う
3つ目は、沖縄県の翁長知事のように、間違っていること、県民の命・暮らしを脅かすことについては、きっぱりモノをいいます。
年金が下がってみんな困っています。消費税が8%でも厳しいのに、10%に上げることは反対です。農業も漁業も地域経済も壊すTTP交渉からは撤退を求めたいと思います。いま、若い人が安定して働きたい、就職して希望を持って働きたいと思っても、なかなか安定した職はありません。こんなときに、国会には不安定雇用を助長するような、派遣労働者は一生涯派遣にするという法案が出ています。残業しても残業代ゼロという法案も出ています。こんな労働法制の改悪をだまってみていたら、大事な子供たちが過労死したり、心身ともに体を壊してしまうのではないでしょうか。
そして、この5月にいっせい選挙が終わったら、自民・公明党が海外に自衛隊を送り出して、武器を持たせて戦争する法律案を国会に出そうとしています。だまっていると戦前のように大事な子や孫が戦争にとられてしまいます。そんなことにならないように、みなさんが勇気をだして「戦争する国づくり」反対、の声を上げていきましょう。日本共産党は侵略戦争反対貫いて命をかけてがんばり抜いてきた政党です。戦争反対、平和への願い、憲法護れの願い、そして阿部暴走政治ストップの願いを、福井県知事選挙ではかねもと幸枝とご投票ください。そして、いっせい選挙の後半戦では、宮崎じうぞう小浜市議、さるはし巧おおい町議、わたなべ孝高浜町議に大きなご支援をお願いいたします。ありがとうございました。
(2015年4月1日、山本雅彦)