日本共産党の仁比聡平議員は3月31日の参院災害対策特別委員会で、活火山の監視・観測体制の強化とともに、火山観測研究を担う人材の抜本増に国が取り組むよう求めました。
仁比氏は、昨年の御嶽山の噴火を踏まえ、観測体制の改善・強化を指摘した火山噴火予知連絡会の報告書を引用しながら、「遠望ではなく、現地で分かることがある。全国4カ所の火山監視・情報センターだけでなく、人を抜本的に配置しなければならない」と指摘しました。
気象庁の関田康雄地震火山部長は「大きな災害を防げなかった反省にたてば、できる限りの強化をしたい」と答えました。
仁比氏は、人材の問題にかかわって、博士号取得者の多くが終身雇用に就けない「ポストドクター問題」に言及し、火山観測研究の後継者難がおきていると指摘。「長いスパンでものをみて判断していく人材を育てていくことなしに“火山国”で国民の命は守れない」と強調しました。
山谷えり子防災担当相は「報告書の内容は今後の火山防災対策の大きな指針になるもので、提言の実現にしっかり取り組まなければならない。火山監視・観測体制の充実、火山研究体制の強化をはかりたい」と答えました。