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川内1号工事計画認可・・規制委 九電、使用前検査申請へ

九州電力川内原発1号機の工事計画を審議する定例会合に臨む原子力規制委員会の田中俊一委員長(奥左)ら。手前左は異議を唱える傍聴者を制す職員=3月18日午前、東京都港区
九州電力川内原発1号機の工事計画を審議する定例会合に臨む原子力規制委員会の田中俊一委員長(奥左)ら。手前左は異議を唱える傍聴者を制す職員=3月18日午前、東京都港区

 原子力規制委員会は3月18日、再稼働の前提となる新規制基準の適合性審査を進めている九州電力川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)について、各設備や機器の設計内容を示した「工事計画」を認可しました。

 九電は近く、規制委が現地で設備機器を確認する使用前検査を申請しますが、再稼働には2号機と共用の設備類が必要です。

 そのため、九電は4月中旬に2号機の工事計画と事故時の対応手順などを定めた保安規定の補正を申請する予定です。使用前検査について、規制庁幹部は「どのくらいの期間が必要か全く分からない」と話しています。

 九電は、設計の基本方針となる「設置変更許可」が出た後、1、2号機それぞれについて、審査内容を反映した工事計画の補正書を提出。しかし、規制委側から記載の修正を再三求められるなど難航。今月16日には誤字の訂正を申請するなど直前まで作業に追われ、18日の定例会合で更田豊志委員長代理から「提出書類の品質を管理できているのか」と指摘を受けたほどです。

 工事計画認可の審査では、規制委は昨年5月、規制庁による再計算を大幅に縮小し、事業者の申請内容について「品質管理を目的とした再計算等は実施しない」という方針を決定。しかし、旧原子力安全・保安院などが実施した再計算で、申請に計算ミスなどが見つかっています。

(「しんぶん赤旗」2015年3月19日より転載)

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