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“大震災・原発事故4年”被災者の声・・待ち遠しい 仮設出られる日

(写真)上=菊池みさこさん、下=佐藤壽さん
(写真)上=菊池みさこさん、下=佐藤壽さん

菊池みさこさん(75)・・岩手・釜石市

 岩手県釜石市の菊池みさこさん(75)は、仮設住宅での生活が長引くなか昨年体調を崩しました。

 一昨年は夫が脳梗塞で後遺症が残り、リハビリの最中です。長年続けてきたウォーキングにも行けずに、せまい仮設住宅で「精神的にもつらかった」と振り返ります。

 最近は体調も回復し、ウォーキング仲間に誘われて外出するようにもなりました。

 「災害公営住宅ができるまでは待っているしかないので、少し先の楽しみを見つけながら過ごしています。春になれば娘の家族がいろいろ連れて行ってくれると言うので、それを励みに暮らしています」と笑顔を見せました。

 

佐藤壽さん(68)・・大槌町

 大槌町の佐藤壽(ひさし)さん(68)は、仮設住宅で自治会長を務めています。二十数世帯をほぼ毎日、声を掛けながら見回ります。

 津波で自宅を流された佐藤さんは、「元の場所に戻ると決意はしていますが、延々と続く工事を見ていると、遠野とかの内陸ならすぐ家が建てられるかな、とも考えてしまいますね」と話します。

 佐藤さんの暮らしていた地区はかさ上げなど造成工事の最中です。計画では、住宅が建てられるようになるのは来年の下半期ごろになります。

 「最初は空元気も出していたけど、だんだんきつくなってきた。みんな同じだと思いますが、部屋がせまいと気持ちも狭くなるのかな」と長引く仮設住宅に疲れを見せます。

 佐藤さんと同じく仮設住宅で暮らす同級生が昨年病気で亡くなった、つらい経験もありました。それでも、「とにかく、みんなが仮設にいる間はがんばっていこう、元気出していこう、と思っています」と前を向きました。  (随時掲載)

(「しんぶん赤旗」201年2月16日より転載)

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