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“福島に生きる”果物の里 忘れ得ぬ誇り・・果樹農家 澁谷節男さん(66)

14-03-24sibutani 福島県伊達郡国見町の澁谷(しぶや)節男さん(66)は、モモ、リンゴ、あんぽ柿作りに誇りを持っています。「苦労の連続。原発について考えた3年だった」。東京電力福島第1原発事故は、果樹作りの誇りをぶち壊しました。

国見町は、福島県の最北端に位置し、肥沃(ひよく)な土地にめぐまれてコメやモモ、リンゴ、カキなどの主産地です。

■畑に立って50年

モモ、リンゴ、カキなど1町5反の果樹農家の後を継いだ7代目の渋谷さん。「カキの木には樹齢100年以上のものもある。果樹畑に立って50年。中学を卒業し16歳から農作業に携わった」と語ります。

渋谷さんのモットーは「物は売るな。真心を売れ。金は取るな。感謝の気持ちを受け取れ」。もう一つは「一つ買う人を100人探せ」を基本に直売所を中心にした対面販売です。

「本当のおいしさを知って味わってもらうためには完熟で売らないとだめです」

2011年は、長男の嫁と孫の避難で始まりました。約1カ月、避難しました。「孫の健康被害が心配でした」その年のモモは、「1箱(7・5キロ)100円。先祖代々にわたって作り続けてきたモモやリンゴは廃棄するほかなかった」と、原発事故の悔しい思いをかみしめます。

翌12年は、「無理してつくった」ものの、販売自粛となり、消費者に届けることはできませんでした。13年は、あんぽ柿を「試験的につくった」結果、安全性は確認できたもののブランドの復活はこれからです。

「おいしいものを作るために勉強し続けてきた。どこにも負けない」と、自負していたのに、消費者に食べてもらえず、喜んでもらえなかったのです。

■販路に無料配布

「消費者に忘れられてしまったら終わり。検査をクリアしたモモやリンゴなどを無料で贈った」といいます。「覚えていてもらう。″損して得取れ″」と、販路の確保に努力しました。

池谷さんの努力は少しずつ実を結びつつあります。「″損して得取れ″と贈ってきた消費者から『知り合いにも勧めてみます』と紹介してくれました。本気でやってくれてありがたかった」と感謝します。

福島県の農家を苦境に立たせた原発事故。澁谷さんはきっぱりといいます。「原発の再稼働は私たちの3年間の苦労をまったく教訓としていない。絶対に再稼働させてはならない」

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