福島県いわき市を中心に活動するフォークグループ「いわき雑魚塾」の「東日本大震災3でれすけ原発CONCERT」が3月23日、同市の勿来(なこそ)市民会館で開かれました。
「でれすけ」とは「ばかたれ」の意味。東京電力福島第1原発事故に対する怒りの声を詩にして歌い上げます。
「歌い続けて、いわきの今を訴えていく」と話すのはいわき雑魚塾の比佐和美さん(56)。「みんなで作った歌です。いろんな場所で聞いてもらいたい」といいます。
「ホントゲエ収束宣言」は今をリアルに表現しています。
♪帰る家もなく 住む街もなく する仕事もなく 亡骸(なきがら)もなく何も始まっていない
「ホントゲエ」は、いわき弁で「ほんと?」の意味。「収束宣言」がいかにデタラメかを問いかけます。
メンバーの一人、久保木力さん(48)は「3・11からの3年間は試練の3年間だった」と話します。
メンバーで一番若い高橋純香さん(18)と鈴木みさきさん(18)は「福島を忘れてほしくない」という思いで加わりました。
「支援してくれた思いやりの心や、人の優しさを知りました。歌を通じて復興に貢献できたらいい」(高橋さん)、「3年回の体験は、これからの人生でどんなことがあっても乗り越えられるという自信を得ました。原発を再稼働しようとしています。原発はゼロにしないとだめです」(鈴木さん)と話しました。