【リマ=島田峰隆】南米ペルーのリマで開かれている国連気候変動枠組み条約第20回締約国会議(COP20)は日程最終日の12月12日も2020年以降の温室効果ガス削減の新しい協定の策定に向けて協議を続けました。しかし最終合意案の内容をめぐり各国の溝が埋まらず、日程を延長して協議を続ける見通しです。
新協定は、先進国に温室効果ガス削減を義務付けた京都議定書に代わるもので、途上国も含めたすべての国が参加します。来年末にパリで開く会議での合意を目指して、COP20では新協定に盛り込む項目や、来年3月までに各国が提出することになっている国別目標案の内容などをめぐって議論しています。
12日は作業部会の共同議長が示した最終合意案に基づいて議論しました。しかし先進国と途上国の間で削減の責任にどれだけ差をつけるのか、国別目標案に温暖化被害の軽減策や途上国への資金援助なども含めるのか―などの争点をめぐり、意見が激しく対立したままになっています。
作業部会では12日夜、最終合意案を練り直すために各国から意見を聞く作業を続けているもようです。
(「しんぶん赤旗」2014年12月14日より転載)