福島第1原発2号機タービン建屋から海側に延びる海水配管トレンチ(地下トンネル)にたまっている高濃度の放射能汚染水の抜き取りが難航している問題で、東京電力は12月4日、トレンチを特殊なセメントで埋める工事の進ちょく状況を公表しました。
トレンチは上から見ると「コ」の字形の構造。幅と高さが約4メートル、長さ60メートル程度のトンネルA、B、Cからなります。11月25日から12月4日までに、「コ」の字の角の4ヵ所にある立て坑の2ヵ所から、計1520立方メートルのセメントを流し込みました。東電は、セメントで埋めた分の汚染水はタービン建屋側に移ったとみています。
東電は、トンネルB、Cは底から半分程度(深さ約2メートル)まで埋まったと説明。トンネルAを埋める作業も進めています。12月中旬までには、A、B、Cとも天井近くまで埋め終える計画です。
(「しんぶん赤旗」2014年12月6日より転載)