関西電力の高浜原発3、4号機(福井県高浜町)と大飯原発3、4号機(同おおい町)の再稼働差し止めを求めて県内外の住民らが12月5日、福井地裁に仮処分を申し立てました。
申立人は県内の3人と関西圏の6人の計9人で、いずれも原発から250キロ圏内の住民です。9人中4人は、
住民側が一審(福井地裁)で勝訴した大飯3、4号機再稼働差し止め訴訟の原告でもあります。
住民らと弁護団は会見で、関電や電力業界、政府が福井地裁判決を無視して再稼働を推進している態度を「司法の軽視も、はなはだしい」と厳しく批判し、「再稼働は迫っている」として申し立ての正当性を強調しました。仮処分決定となれば、「法律上は動かせなくなる」とし、裁判所に対して再稼働前に決定を出すよう強く申し入れているとのべました。
大飯3、4号機再稼働差し止め訴訟の原告でもある男性(65)=坂井市=は、申立人となった決意を「全国の裁判に波及し、政治を担う人たちが、エネルギー政策を変えて、もう原発はやめようというふうになってもらうため」だとのべました。
(「しんぶん赤旗」2014年12月6日より転載)