自然エネルギー財団が11月17日、東京都内で開いた国際シンポジウムで同財団常務理事の大野輝之さんは、太陽光や風力など自然エネルギーの欧米での最新状況(2014年上半期の発電量に占める電源別割合)を報告しました。
脱原発を掲げるドイツは自然エネが30・9%と原発(17・2%)を大きく上回りました。
スペインでは自然エネによる電力供給が50%以上となり、イタリアでも40%。デンマークは風力だけで41%と軒並み大きな位置を占めています。原発維持の英国でも、2020年までに自然エネ30%をめざし、現在は18・3%です。
米国では16州で自然エネでの供給が20%以上となり、アイオワ、サウスダコタ両州は風力が3割を占めました。
大野さんは、「日本での導入は2・5%程度(大規模水力を除く)で、欧米から10年以上遅れている。地球温暖化の対応を考えても、高い導入目標を設定し、実現に向けた総合的な取り組みを進めるべきだ」と話しました。
(「しんぶん赤旗」2014年11月19日より転載)