衆院原子力問題調査特別委員会で11月6日、九州電力川内原発の再稼働に関連して、重大事故対策をめぐる田中俊一原子力規制委員長の8月の答弁が虚偽だったことがはっきりしました。
8月7日の同委員会で、重大事故が起こった場合の原子炉の破損時間の解析結果について、規制委が独自解析(クロスチェック解析)を実施していると、田中氏が日本共産党の笠井亮議員に対して事実と異なる国会答弁をしていました。
笠井氏が今回、答弁後に公開された技術報告の内容にふれながら事実関係をただすと、田中氏は「炉心溶融・コンクリート相互作用そのものについて…MELCOR(事業者と違う解析コード)での解析は行っておりません」と認めました。一方で「審査の過程でいろいろチェックをしているという意味でのクロスチェックはやっている」と開き直った田中氏に、笠井氏は「やっていないことをやっていると国会で答弁したのは重大だ」と厳しく批判しました。
(「しんぶん赤旗」2014年11月7日より転載)