日本原燃が青森県六ケ所村で建設中の使用済み核燃料再処理工場について、稼働の前提となる審査を進めている原子力規制委員会が原燃に対し、「現実的な想定が必要」と審査期間の想定の甘さを指摘していたことが11月6日、分かりました。
規制委の公表資料によると、原燃は10月31日に行われた規制委事務局との面談で、重大事故対策の基本方針などを定めた「事業許可変更申請」の補正書を12月までに提出すると説明。その後、事業許可の審査期間を3ヵ月程度と想定していることを伝えました。
これに対し、規制委事務局は「原燃の社内工程だけを考慮したむちゃな想定ではなく、現実的な想定を行うことが必要」と指摘。
「追加の指摘を受ければ、すぐに実現不可能になる計画と感じられる」と懸念し、経営幹部に伝えるよう求めました。再処理工場の完成時期は21回延期されています。
2枚目パネル 取り外し延期・・福島第1
東京電力は11月6日、福島第1原発1号機の建屋カバーの解体で、2枚目の屋根パネルの取り外しを7日から8日に延期すると発表しました。
台風20号の影響で、再度延期する可能性もあるといいます。
東電は10月31日に1枚目のパネルを取り外し、がれきが散乱している内部に飛散防止剤の散布を始めました。
(「しんぶん赤旗」2014年11月7日より転載)