いのちの会
鹿児島県薩摩川内(さつませんだい)市にある九州電力川内原発で過酷事故が起きたときの要援護者の避難計画について、「さよなら原発いのちの会」は9月22日、全市議への公開質問の回答を明らかにしました。要援護
者について「避難できる」と考える議員は一人もおらず、実効性がなく不十分な避難計画が浮き彫りとなりました。
脱原発を訴え同市で活動する「いのちの会」は、7月末に市議26人に公開質問状を郵送。「要援護者の避難計画は十分と思うか」「要援護者は避難できると思うか」など4項目を問いました。今月14日まで締め切りを延長し、回答するよう働きかけましたが、返信があったのは26人中12人で、返信はあったものの「審議中で答えられない」と回答を拒否した議員が5人にのぼりました。
堀切時子代表は、推進派の議員であっても、避難計画が実効性を持たないと認めざるを得ないほど「ずさんな計画だ」と指摘。市民は、避難計画について非常に高い関心を持っており、「市民の暮らしと財産、命を守る市議が質問について答えないのは議員として責任を果たしていない」と批判しました。
(「しんぶん赤旗」2014年9月23日より転載)