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福島原発作業員が重傷・・タンク建設中、鉄パイプ落下/東電発表

 東京電力は9月22日、福島第1原発で放射能汚染水を保管するタンクの建設中、鉄パイプが落下して関連企業の40代の男性作業員が重傷を負ったと発表しました。男性は背骨を骨折しましたが、命に別条はないといいます。

 東電によると、事故は20日午後0時20分ごろ、構内南側にあるタンク群の建設現場で発生。作業員7人がタンクの溶接などをしていたところ、半自動溶接機を上下に動かすウ

インチを移動させる際に、固定していた長さ1・5メートル、重さ約4キロの鉄パイプが13メートルの高さから落下し、男性の背中に当たりました。

 男性は福島県いわき市内の福島労災病院に運ばれ、約1ヵ月の重傷と診断されました。

 

事故件数震災前の2倍・・安全確保は重要な課題

 福島第1原発では、事故処理に当たる作業員が熱中症や体調不良で病院へ運ばれたり、負傷・死亡する事故が続いています。東京電力がまとめた昨年度の作業災害の発生件数は32件で、震災前の約2倍。今年度の発生件数は8月末時点ですでに36件となっています。

 今年3月末には、地盤掘削作業中に土砂の下敷きとなった作業員が死亡。作業による直接の死亡災害としては震災後初めてです(事故処理に当たる作業員の死亡は今年8月までで計8人)。この事故では、救急車の要請が事故発生の約40分後となった対応や、作業計画に誤りがあったという批判があがっています。

 今年5月には、同原発構外の資材置き場で100トンクレーンが転倒し、運転していた作業員がけがをする事故も発生しています。

 また8月29日には、使用済み核燃料プールに約400キログラムの機器などが落下する事故が発生。クレーンを遠隔作業していたため作業員の負傷はなかったものの、プール内の核燃料が破損する事態が心配されました。

 一方、同原発での作業をめぐっては、被ばくを伴う作業に1日10時間以上従事させた違法労働について労働基準監督署が安藤ハザマの下請け企業に4月に是正勧告したほか、昨年11月にも東芝と下請け企業計18社が2時間を超える残業をさせたとして是正勧告を受けています。

 事故拡大を防ぐこととあわせ、現場で奮闘する作業員の安全確保や労働条件の改善は重要な課題です。国と東電が細心の注意を払って事故処理を進めることが求められます。   

(中村秀生)

(「しんぶん赤旗」2014年9月23日より転載)

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