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吉田調書が語るもの(7)・・事故対応の手順書、全然使えないです

衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会に提出された、福島第1原発1号機の事故時運転操作手順書(2011年10月)
衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会に提出された、福島第1原発1号機の事故時運転操作手順書(2011年10月)

 ※東京電力は事故前、過酷事故などの対応に各種の手順書を作っていました。

 ─DG(非常用ディーゼル発電機)などについての復旧手順ガイドラインを使ったか。

 「DGも動いていない、RHR(残留熱除去系)も動いていないという中で、このガイドラインがどうのこうのではなくて、すぐにそれに対応するようなシビアな状況になっているわけですから」

 ─ガイドラインに非常用ディーゼル発電機の復旧について書いてあるが、発電機が使えるかどうかの検討はしたか。

 「水に浸(つ)かってしまったら、DGというのは(中略)もう使えないというふうに思うのが普通であって」

 ─例えば、水を抜いて再度起動するのは。

 「前にも実は同じような事象がありまして、平成3年(1991年)に1号機で(中略)(使えるまで)半年ぐらいかかっているんですよ。全部ばらして、乾燥して、部品も交換しないと使えない」「海水に浸かってしまったものは、早期復旧なんかできません」

 「そのときの経験からいうと、海水が入ってしまったということは、ものすごいまずいことだなと思っていました」

 ─ガイドラインに則(のっと)ってやる事態ではないということか。

 「はい」「(ガイドラインは)DGそのものは1台はトラブルってしまったとか、RHRが何かトラブってしまったとか、どんと一遍にだめになるような事情想定していませんから、そういうところが、もともと違う」

 ─ガイドラインには、電源喪失も他号機から電源を融通して、その間に復旧させてという感じで書いているが、今回の事故はそれを超えている。手順書は参考になるが、使えないということか。

 「全然使えないです」

 ※同時に複数の号機が電源を失う事故などに対し備えが全くなかったことを示しています。

(つづく)

(「しんぶん赤旗」201年9月22日より転載)

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