「川内(せんだい)再稼働反対」「審査書は撤回を」─。原子力規制委員会が九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)1、2号機について規制基準に「適合している」とする審査書を決定した9月10日、東京・六本木にある同委員会前では、抗議の声が響きました。再稼働阻止全国ネットワークが呼びかけた行動で、115人が参加しました。
再稼働阻止全国ネットワークの柳田真共同代表は、審査書の承認について「政府や推進派の意向に沿った、川内再稼働ありきの審査の結果だ。各地での集会や行動を成功させ、再稼働反対の世論を広げていこう」と強調。規制委員会を傍聴した
国際環境NGO・FOEJapanの満田夏花(かんな)理事は「多くの人々の命がかかった問題なのに、抽象的な審査しかしていない。規制委は火山学者などの専門家の警告や国民の声に耳を傾けるべきだ」と話しました。
地元・薩摩川内市から駆けつけた岩下雅裕さん(64)がマイクを握り、「薩摩川内市内では再稼働反対の声が広がっている。現地のたたかいを広げ、全国と連帯して必ず再稼働を止めよう」と呼びかけました。
(「しんぶん赤旗」2014年5月11日より転載)