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原発停止203日 それでも必要!?・・エネ計画 撤回しかない

日本の全ての原発が止まってから203日を迎えました(4月6日現在)。震災後に再稼働した福井県の大飯原発3、4号機(関西電力)が昨年(2013年)9月に定期検査で停止したからです。

日本では原発が1基も稼働していません。安倍政権はそんな原発を日本のエネルギーの基本にすえようとしています。近々、閣議決定が予定されている「エネルギー基本計画」。日本がこれから、どんなエネルギーをどう使っていくのかを示す方針です。

原発は「エネルギー需給構造の安定性に寄与する重要なベースロード電源」とされました。つまり、安定的なエネルギーというわけです。

本当でしょうか?グラフにあるように1966年に商業用原発が発電を開始して以来、原発の数は増え続け、最高時には55基になりました(グラフは10年きざみ)。

ところが発電量は横ばいです。実際に発電している設備利用率は、13ヵ月ごとの定期検査、不祥事や地震でたびたび止まり、上がったり下がったり。しかも、ひとたび事故を起こせば、一気に大電力がなくなる最悪の不安定電源であることも、[3・11]」で明らかになりました。

頼りにならないことは一目瞭然です。こんな計画は撤回以外
にありません。

 

自然エネルギーでいこう!

原発も温暖化もない未来を・・。2011年の東京電力福島第1原発事故以降、日本の市民団体は、エネルギーのあり方を検討し、次々と将来シナリオを発表しています。

「三つの25%」可能

地球温暖化問題に取り組む気候ネットワークが発表した2020年のシナリオは「原発に頼らず、三つの25%の達成は可能だ」。電力消費量の25%削減、自然エネルギーの25%導入、そして、温暖化の原因となる二酸化炭素(Co2)を25%減らすというもの。発電所や製造業の省エネ対策を位置付けているのが特徴です。

100%自然エネ展望

「自然エネルギーは、あてになるキャンペーン」を行っているWWFジャパンは「脱炭素社会に向けたエネルギーシナリオ」を発表。省エネでエネルギー需要を大幅に絞り、2050年には100%自然エネルギー社会の実現を展望しています。費用算定などの対案も。

30兆円の経済効果

地球環境と大気汚染を考える全国市民会議(CASA)は「CASA2020モデル」を発表。原発を再稼働せず、石炭火力発電を天然ガスや自然エネルギーに転換し、2020年にCo2を90年比で25%減らす提案です。

専務理事の早川光俊弁護士は「政府と同じような経済モデルを独自に開発し、試算しました。単年度で30兆円を超える経済波及効果や165万人の雇用増が見込める」と話します。

シナリオの詳細は、各市民団体のホームページで

●気候ネットワーク  http://www.kikonet.org/
●WWFジャパン http://www.wwf.or.jp/campaign/ateninaru/
●CASA  http://www.bnet.jp/casa/

14-04-06genpazero

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