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原発いらない 西で東で・・福島、島根、大間

賠償請求支援の条例・・福島・桑折 東電・国の責任追及

 福島県桑折(こおり)町議会は7月15日、臨時議会を開き「桑折町原子力損害賠償請求に係る支援に関する条例」を制定しました。

 条例は、前文と第1条から第6条までで成り立ち、「東京電力株式会社及び原子力発電を推進してきた国の責任を追及するとともに、町民が受けた損害のすべてを賠償させることをめざし、この条例を制定」しました。

 町は、原子力損害賠償請求に係る支援に関する施策の立案、関係機関及び団体等と連携し協力すること、相談、情報の提供、助言、必要な資料の収集と提供、講演会の開催、被害者が自主的に行う学習会開催の公共施設使用料の免除などの支援を行います。

 支援は、被害者が再び安心して平穏な生活を営むことができるようになるまでの間、継続します。

 

再稼働やめ地域に活気・・島根

 

「NO NUKES」と書かれたうちわを掲げて島根原発の再稼働・稼働を断念させようと訴える参加者=7月20日、松江市
「NO NUKES」と書かれたうちわを掲げて島根原発の再稼働・稼働を断念させようと訴える参加者=7月20日、松江市

 原発の新規制基準の適合性審査が進められている中国電力島根原発の再稼働を断念させようと「ひろげよう!みどりのエネルギー さよなら島根原発!大集会」(主催・同実行委員会)が7月20日、島根県松江市で開かれ、島根県を中心に中国・四国各県などから、約4100人(主催者発表)が参加しました。

 共同呼びかけ人の1人、日本基督教団横田相愛教会の西間木公孝牧師が「原発事故の風化を恐れています。島根原発いらないの声を集結させ、国に届けていきましょう」と主催者あいさつしました。

 ルポライターの鎌田慧さん、講談師の神田香織さんがゲストスピーチ。神田さんは「3・11の前に福島を戻して。故郷を返して」との被災者の手紙を紹介し、「福島の祈りは二度とどこでも原発事故を起こしてほしくないこと。絶対に再稼働させないたたかいを元気よくやっていきましょう」と呼びかけました。

 「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の清水敏保代表と、「伊方原発50キロ圏内住民有志の会」の堀内美鈴さんが連帯あいさつしました。

 参加者は、原発推進路線を転換させ、「みどりのエネルギー」をひろげ、原発のない安全で活気ある地域をつくろうなどとする集会宣言を採択した後、市内をパレード行進しました。

 参加した松江市の男性(33)は「原発の適合性審査が安全の確認ではないことにびっくりした。原発をなくしていく方向が出せればいい」と話しました。

 

建設は子らに負の遺産・・大間

 

大間原発建設反対を訴える集会参加者たち=7月20日、青森県大間町
大間原発建設反対を訴える集会参加者たち=7月20日、青森県大間町

 青森県下北半島の先端に位置する大間町で7月20日、大間原発反対現地集会実行委員会主催の「第7回大間原発反対現地集会」が行われ、600人が参加しました。

 集会には、青森県内各地で反原発・核燃行動をする団体をはじめ、4月に自治体とし初めて大間原発の建設差し止めを求める訴訟を、電源開発と国を相手取り東京地裁に提訴した北海道函館市で活動する団体などが参加。呼びかけに応えて宮城、東京、大阪など全国各地から参加者が集まりました。

 主催者代表の澤口進氏が、大間原発建設断固阻止へのたたかいにむけて決意表明。日本共産党の紺谷克孝函館市議など14人が連帯のあいさつをしました。

 集会では「大間原発建設を断念させるまで、声をあげ続け行動を継続します」とする集会アピールを拍手で採択し、大間町内をデモ行進しました。

 大間町に隣接する、むつ市在住の中嶋春樹さんは「子どもたちに負の遺産を残すだけ。原発は絶対に反対です」と話し、5歳の息子と一緒にデモ行進に参加しました。

(「しんぶん赤旗」2014年7月21日より転載)

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