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津波避難「千年希望の丘」桧本に・・宮城・岩沼市がつくる & 生業を返せ訴訟原告らが証言集

市職員の庄司清香さん(左)と庄子由美子さんが津波避難の丘をテーマに作製した絵本=6月27日、宮城県岩沼市
市職員の庄司清香さん(左)と庄子由美子さんが津波避難の丘をテーマに作製した絵本=6月27日、宮城県岩沼市

 東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県岩沼市は、震災を後世に伝えようと、絵本「きぼうのおか〜千年先のきみへ〜」を作製しました。同市が避難
場所などとして整備を進める「千年希望の丘」事業がテーマ。

 絵本は、ともに市職員の庄司清香さん(33)と庄子由美子さん(45)が作りました。震災で母と弟を亡くした男子児童が主人公で、悲しみの中で「千年希望の
丘」事業を知り、丘での植樹を通し「希望」を感じるまで描きます。

 約3000部作成し秋には一般販売を予定するほか、市ホームページでは既に読めます。

 

“黙ったまま死ねない”・・生業を返せ訴訟原告らが証言集

 国と東京電力に原状回復と損害賠償を求めている「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟の原告たちの証言集『わが子へ、そして未来の日本の子どもたちへ〜今、伝えておきたいこと』第2集(写真)が発行されました。法廷で意見陳述した7人と、原告10人の手記や詩がつづられています。

 福島県二本松市の五十嵐敦子さん(66)は「長くかかる裁判だと思うが、この体験を黙ったまま死ぬわけにはいかない。孫たちが将来福島に戻って来たときに、元の福島に少しでも戻っていられるように、国と東電の責任を明らかにさせなければと思ったからだ」と、原告に加わった動機を記しています。

 弁護団共同代表の安田純治弁護士は「この証言集が、警世の書、後世への伝言としての役割を果たすことを期待します」と巻頭文を寄せています。

連絡先=電話024(558)0517根本仁

(「しんぶん赤旗」2014年7月11日より転載)

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